柴野監督、役者それぞれの個性を生かした映画制作をー[初日舞台挨拶]

テアトル新宿にて開催中の「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」初日舞台挨拶が開催された。本イベントは、各インディペンデント映画祭の賞を受賞する注目の映画「モラトリアム・カットアップ」をメインに映画館で演劇やライブも行うという新体験を観客に提案している。

© 2016 moratorium cut-up showcase

初日舞台挨拶では本作の演出方法について、柴野太朗監督が語った。「役者それぞれの個性を大切に。演出をつけるというよりは、役者が持つ個性を生かしながら、考えていたもの以上のものができるようにしている」と述べると、出演者の大石さん(アキオ役)は「監督の映画は守利(主人公・フミヤ役)や自分のように脚本・演出をやっている人の方が向いている。監督の意志を汲み取って、提案できるような人が向いているから。監督の想像を超えるようなものを提供することが大事だな、と感じた」と撮影時は監督と劇団も主宰している俳優間で息のあった映画制作が行われていたようだ。

初日舞台挨拶後は、井上湧さんが手がける映画「モラトリアム・カットアップ」劇伴や主題歌がテアトル新宿にて生ライブとして披露されて盛りあがりをみせた。

© 2016 moratorium cut-up showcase

© 2016 moratorium cut-up showcase

 

映画「モラトリアム・カットアップ」は絶賛公開中。イベント「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」テアトル新宿にて6月11日から18日の8日間、連日21:00からのレイトショー開催。

15日以降のスケジュールでは、ゲストの筧昌也さん・三木聡監督を招いてのトークショーや柴野監督過去作品の上映といったコンテンツがあり、劇場も賑わいをみせることだろう。是非、若手監督の未来に繋がる新しい上映を目撃してほしい。