映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』
人気ミステリー作家・島田荘司が手掛けた人気シリーズ「御手洗潔シリーズ」のエピソードを基にした謎解きミステリー。
6時間ごとに潮の満ち引きが繰り返される海を舞台に、探偵御手洗潔が謎を推理していく。天才脳科学者で、探偵を趣味とする主人公の御手洗潔に玉木宏が扮し、映画オリジナルキャラクタでヒロインとなる小川みゆき役で広瀬アリスが共演している。
『相棒』シリーズなどの和泉聖治がメガホンを取り、島田荘司自らがシリーズ初の映画化にあたり新構成の考案に参加。
石田ひかりや小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作、寺脇康文といった共演者たちにも注目。おお、是非ともシリーズ化でお願いします、関係者さま。アチコチに脚本や演出の迷いや苦労が見え隠れ…。盛り込むべき要素が多過ぎたのか、無理矢理詰め込み過ぎで駆け足なため、薄っぺらい印象がとにかくもったいない…。原作は骨太で上質なミステリーなので、登場人物たちやそれぞれの心情や行動の動機ももっと深く丁寧に掘り下げたいところ。とはいえ、サスペンスたっぷり、緊張感たっぷり、ほんわか心温まる作品だ。
玉木宏はカッコイイし、声も落ち着いてて良いよね。要潤も純朴な青年を好演。広瀬アリスはカワイイしさ。鞆の浦の他、福山の名所でロケを敢行。穏やかで美しい瀬戸内海の風景が心に沁みた。音楽も良かった。『相棒』っぽく楽しめる作品。福山市市制施行100周年記念作品。
シネフィル編集部 あまぴぃ
『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』予告
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