11分間の11人と犬一匹の、大胆なサスペンス群像劇『イレブン・ミニッツ』
17年ぶりの監督復帰作『アンナと過ごした4日間』が東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、続く『エッセンシャル・キリング』でベネチア国際映画祭審査員特別賞、主演男優賞(ヴィンセント・ギャロ)W受賞の栄誉に輝いたポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキの最新作『イレブン・ミニッツ』が遂に日本上陸する。
メインビジュアルは、都市の不穏な断片を切り取ったいくつかの画像散りばめられ、不気味な表情、不安な表情の男女の顔が配置されている。
5時ちょうどから、5時11分までの出来事を描いたという本作には、女好きの映画監督、嫉妬深い夫、刑務所を出たばかりのホットドッグ屋、強盗をしくじった少年などの、いかにもいわくありげな 11 人の人物と、一匹の犬を中心に描かれる大胆不敵な傑作サスペンスだ。78歳と思えぬ大胆な発想と映像に驚かされる。
特報では、映像の合間に1から11までのタイムコードが刻まれ、合間にひび割れた腕時計、橋から飛び降りる人物、地上すれすれに飛ぶ飛行機、外から飛び込んで鏡に激突する白い鳥など、不穏な映像が続き、最後に走っていたバスが横転して終わっている42秒の映像だ。
『イレブン・ミニッツ』 英題:11 MINUTES
監督・製作・脚本:イエジー・スコリモフスキ
出演:リチャード・ドーマー、ヴォイチェフ・メツファルドフスキ、パウリナ・ハプコ
2015年/カラー/ポーランド、アイルランド/81分/デジタル
提供:ポニーキャニオン、マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
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