映画『高台家の人々』

「ごくせん」「デカワンコ」などで知られる漫画家・森本梢子の人気作を実写化したロマンチックコメディ。

趣味と特技がバカバカしくも楽しい妄想というOLと代々引き継がれているテレパシー能力を持つエリートサラリーマンの恋を、彼の家族との騒動を交えながら映す。メガホンを取るのは『謎解きはディナーのあとで』シリーズに携わった土方政人。『映画 ひみつのアッコちゃん』などの綾瀬はるかが主演を務め、『虎影』などの斎藤工をはじめ、水原希子、間宮祥太朗、大地真央、市村正親、塚地武雅、堀内敬子、夏帆、シャーロット・ケイト・フォックスらが脇を固める。

大笑いしながらも、さまざまな障害を乗り越えていく主人公たちの姿に胸を打たれる。
あん…“妄想族”には恐ろしい話…。面白くて気楽に観られる。でもそれだけじゃなく少し泣ける。
冒頭30分くらいかしら、2人の出会いが繰り出す怒濤の妄想タイムが吹き出すほど楽しい。妄想シーンは綾瀬はるか、斎藤工、塚地武雅らがさまざまなコスプレで、アニメと実写の切り絵っぽい演出・編集で楽しい。妄想毎に衣裳や設定も違って楽しい。こんな楽しい妄想、綾瀬はるかならあり得るかもといった意味ではハマり役だよね。かわいいしさ。心もキレイで眩しいくらいだしさ。

そりゃあ、斎藤工も惚れますわな。不器用だけれど愛おしい、そんな恋。斎藤工も水原希子も間宮祥太朗も楽しく演じてる。それにしても心を読まれる悩みはリアルだなあ。妄想をシャットアウトする描写も面白い。そして高台家の人々が持つ特殊な能力の持つ暗さと、ヒロインの抱く妄想のブッ飛びっぷりやパワフルさとのコントラストが良いんだろうなあ。後半、若干間延びした感あり。もっとテンション高いコメディ路線を貫いても良かったかも…。
少し切ないけれど笑えるエンターテインメント作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

「高台家の人々」予告

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