イラク戦争時代のアメリカを見事に描いた風刺小説をアン・リー監督が映画化!

オスカー2度の受賞に輝く、アン・リー監督の最新作『Billy Lynn's Long Halftime Walk』の海外版予告第一弾が解禁された。

ストーリーは、イラク戦争を風刺した作品で、テキサス出身の19歳の兵士ビリー・リンの、イラク戦争での姿がニュースでとりあげられる。九死に一生を得て仲間と共に生き残った彼は、大きくメディアに取り上げられ、一躍英雄扱いに-そして映画化までの話に-。

原作本のあらすじは---

イラクで敵からの攻撃に応戦したところをフォックスニュースが偶然映像にとらえて放映したため、陸軍歩兵隊のBravo隊のメンバーは母国で一躍有名になる。
Bravo隊のメンバーは、(ブッシュ政権のイラク戦争のプロパガンダが目的と思われる)一時帰国をし、ホワイトハウスを訪問したり、選挙で重要な地域を訪問することになる。そのツアーに加わったのが、この事件の映画化を考えついたハリウッドのベテランプロデューサーAlbertであった。彼はBravo隊の軍曹David (Sergeant Dime)と交渉し、映画化が決まったら生き残りのメンバー8人それぞれに10万ドルを払うことを約束していた。
18歳のBilly Lynnは、交通事故で大怪我をした姉との婚約を一方的に破棄した冷酷な男の愛車を破壊し、懲役の代わりに陸軍への入隊を選んだのだった。闘いが好きで加わったわけではないBillyは、部隊で最も親しくしていたShroom(ニックネーム)が殺されたときの自動的なリアクションでSilver Star章を受けとり、ヒーローとして扱われ、映画化されたら主役扱いになるという現状にとまどっている。
「イラク戦争」という政治的に扱いが難しいサブジェクトのために、ハリウッドの映画産業はなかなか手を出さない。そこでAlbertは最後の手段としてアメリカンフットボールチーム「ダラス・カウボーイ」のオーナーに働きかける。
アメリカ合衆国では、感謝祭の日に必ず大きなアメリカンフットボールの試合があり、Bravo隊はダラス・カウボーイのオーナーから「ヒーロー」として試合に招待される。Billyはそこで戦争だけでなく、アメリカそのものの皮肉なカラクリを実感する。

出演者はこの面々

http://www.cinemablend.com/new/Cast-Billy-Lynn-Long-Halftime-Walk-Overflowing-With-Fame-Talent-70772.html

主演は新人 Joe Alwyn を起用し、共演にはクリステン・スチュワート、クリス・タッカー、ギャレット・ヘドランド、ヴィン・ディーゼル、スティーヴ・マーティンなど

北米で11月公開が予定されており、当然アカデミー賞に食い込んでくる可能性が大きい。

Billy Lynn's Long Halftime Walk Official Trailer #1 (2016) -- Regal Cinemas [HD]

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