シネフィルでは、日本の映画監督の若手を色々紹介していますが、今、世界が注目の中国の若手監督を紹介します。
『凱里ブルース』(路边野餐)という、作品が昨年から、今年の台湾や、中国のみならず世界の映画祭でも注目され、なおかつ受賞しているのをご存知でしょうか?
ビーガン(畢贛)監督は、台湾の有名な映画祭、金馬奨最優秀新人監督賞を最年少の26歳で受賞し国際批評家連盟賞受賞と合わせW受賞。
フランスのナント三大大陸映画祭では、84年のホウ・シャオシェン監督以来の中国人としてのグランプリという快挙!
ロカルノ国際映画祭では、フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。監督賞スペシャル・メンション受賞。
その他、世界中の映画祭で多くの受賞を重ね、現在は開催中の北京国際映画祭でも上映されている。この、ビーガン監督は何と、89年生まれ。
そして、この映画は、ほとんど素人の役者で撮られた作品ということだが、これだけの受賞を重ねている。
これからが、注目の中国人監督なんです。 小松 拓也
中国版予告『凱里ブルース』(路边野餐)
作品 凱里ブルース (路边野餐)
路邊野餐 / Kaili Blues
2015年 / 110分 / 字幕 JP
監督:畢贛(ビー・ガン)
貴州省東部の小さな町の、霧に包まれた診療所で勤務する医者の陳升は、甥が何者かに連れ去られてしまったと知り、連れ戻しに出かける。途中、陳升はある村へとたどり着く。そこは時間の流れが他とは違う不思議な村だった。
凱里出身の青年監督が、故郷をノスタルジックに描いた、少し幻想的な作品。
(中国インディペンデント映画祭より)