まつかわゆまの KALEIDO Theater
時刻は午後10時をまわりました。
こんばんは、まつかわ ゆまです。
古今東西の映画を、おしゃべりと映画音楽で脳内上映していくラジオ映画館
「カレイド シアター」の開場です。
映画は、様々な色や形を見せてくれる万華鏡のように、
世界中の、さまざまな時代の、
さまざまな人の姿をいろいろな形で映し出してくれます。
そんな映画万華鏡をのぞくと、
あの日あの時あの人との思い出がよみがえってくる、かもしれませんね。
毎週「カレイド シアター」があなたの追憶のスクリーンに上映するのは、皆さんの想い出の一本、懐かしのあの一本、そして最新公開作の三本です。
というコンセプトの下、放送が始まった「カレイド・シアター」。久しぶりのラジオです。
月曜から金曜まで、毎晩10時からの1時間の番組です。
4月4日からの第一週は『黄泉がえり』『卒業』『孤独のススメ』の三本をご紹介しています。
コミュニティラジオですが、サイマルラジオ で全国ネットラジオとして聴取することができます。
よろしくお願いいたします。
マイク・ニコルズ監督がアカデミー賞監督賞に輝いた、『卒業』
オランダから生まれた新たな才能『孤独のススメ』
「孤独のススメ」は、2014年のスキップシティ国際デジタルシネマ映画祭のグランプリを受賞した作品で、スキップシティでの映画祭用タイトルは「約束のマッターホルン」です。このタイトルで覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんね。
スキップシティ映画祭の他にも、ロッテルダム映画祭とモスクワ映画祭で観客賞を受賞している作品です。
オランダの田舎町。妻を亡くしたフレッドは周囲の人々と交わることもなく、ひっそりと几帳面に暮らしています。例えば夕ご飯は六時きっかり。一分たりとも早まったり遅れたりはしないのです。
そんなフレッドの前にある日奇妙な男が現れます。言葉も話さず、どこから来たのか何者なのか、全く分からないこの男。名前だけは「テオ」ということはわかったのですが、他のことはさっぱり…。ほおりだすわけにもいかず、フレッドはテオの面倒を見る羽目になってしまうのですが…?!
誰にも心を開かないかたくななフレッドがテオの出現で少しづつ変わっていく、その様子を静かにユーモラスに、ちょっと皮肉に描いていきます。笑いながらしんみりして、しんみりしながら勇気が出る。そんな一本です。
監督はディーデリク・エビンゲ
出演はトン・カス、ルネ・ファント・ホフ、ポーギー・フランセン
劇場は新宿シネマカリテ、4月9日からの公開です。
それでは最後に「孤独のススメ」より一曲聞いていただきながら…おやすみなさい。また、来週