今年30周年となるBFIフレア・ロンドンLGBT映画祭が節目の年を記念して、英国映画協会(BFI)が選出する「映画史上最高のLGBT映画ベスト30」を発表した。
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略称であり、同ランキングは100名以上の評論家やフィルムメーカー、映画祭プログラマーらによって選出された。
その中で1位を獲得したのはトッド・ヘインズ監督の2015年の作品『キャロル』で、獲得票は28票であった。
2位には26票を集めたアンドリュー・ヘイ監督の『Weekend(原題)』、3位にはウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』がランクインし、日本からは1969年の松本俊夫監督作品『薔薇の葬列』が8票を獲得して27位タイに選ばれている。
ベスト30は以下の通り(同票タイがあるため、実際には33作品)
1.『キャロル』(2015/トッド・ヘインズ)
2.『Weekend(原題)』(2011/アンドリュー・ヘイ)
3.『ブエノスアイレス』(1997/ウォン・カーウァイ)
4.『ブロークバック・マウンテン』(2005/アン・リー)
5.『パリ、夜は眠らない』(1990/ジェニー・リビングストン)
6.『トロピカル・マラディ』(2004/アピチャッポン・ウィーラセタクン)
7.『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985/スティーブン・フリアーズ)
8.『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999/ペドロ・アルモドバル)
9.『愛の唄』(1950/ジャン・ジュネ)
10.『マイ・プライベート・アイダホ』(1991/ガス・バン・サント)
11.『タンジェリン』(2015/ショーン・ベイカー)
11.『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972/ライナー・ベルナー・ファスビンダー)
11.『アデル、ブルーは熱い色』(2013/アブデラティフ・ケシシュ)
14.『制服の処女(1931)』(レオンティーネ・サガン)
14.『ショー・ミー・ラブ』(1998/ルーカス・ムーディソン)
14.『オルランド』(1992/サリー・ポッター)
17.『Victim(原題)』(1961/ベイジル・ディアデン)
18.『私、あなた、彼、彼女』(1974/シャンタル・アケルマン)
19.『ルッキング・フォー・ラングストン』(1989/アイザック・ジュリアン)
20.『美しき仕事(Beau Travail)』(1999/クレール・ドニ)
20.『とても素敵なこと/初恋のフェアリーテール(Beautiful Thing)』(1996/ヘッティ・マクドナルド)
22.『湖の見知らぬ男』(2013/アラン・ギロディ)
22.『テオレマ』(1968/ピエル・パオロ・パゾリーニ)
22.『ウォーターメロン・ウーマン』(1996/シェリル・デュニエ)
22.『Pariah(原題)』(2011/ディー・リース)
22.『マルホランド・ドライブ』(2001/デビッド・リンチ)
27.『Portrait of Jason』(1967/シャーリー・クラーク)
27.『狼たちの午後』(1975/シドニー・ルメット)
27.『ベニスに死す』(1971/ルキノ・ビスコンティ)
27.『ピンクナルシス』(1971/ジェームズ・ビドグッド)
27.『日曜日は別れの時』(1971/ジョン・シュレシンジャー)
27.『トムボーイ』(2011/セリーヌ・シアマ)
27.『薔薇の葬列』(1969/松本俊夫)
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