京都文化博物館フィルムシアターで開催中の、「ぶんぱく青春映画祭ヨリ道ノススメ5【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】。
3月13日は『股旅』(1973)が上映されました。

http://movies.yahoo.co.jp/movie/股旅/144316/


市川崑監督が自身のルーツでもある伊藤大輔や山中貞雄の股旅ものへの憧憬を背景に、現代の若者、青春を描きたいという欲求を結実させる。
共同脚本に谷川俊太郎を迎え、農家や商家からドロップアウトした、渡世人と言っても名ばかり、貧相で情けなく、臆病で意気地がないが一本気な若者達が、泥まみれになりながら、義理と利己心に右往左往する姿を、ドライな視点で描く。

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】。
『股旅』(1973)の上映も!


『股旅』
1973(昭和48)年崑プロ=日本ATG作品/96分・カラー
製作:葛井欣士郎、富沢幸男、大岡弘光 
監督:市川崑 脚本:谷川俊太郎、市川崑 
撮影:小林節雄 音楽:久里子亭、浅見幸雄 美術:西岡善信、加門良一 照明:塩野昌弘 
衣裳:福富英治 衣裳考証:上野芳生 
録音:大橋鉄矢 編集:平野三郎兵衛、長田千鶴子 殺陣:美山晋八 助監督:安室修、永井正夫、富永昭憲 スチル:小泉尭史


出演:萩原健一(黙太郎)、小倉一郎(源太)、尾藤イサオ(信太)、井上れい子(お汲)、大宮敏光(半稼師の安吉)、常田富士男(仁義を受ける子分)、夏木章(石津の重蔵)、伊藤修一(半びん半山刺にされる男)、吉田精一(仁義を拒否する無宿人)、加藤嘉(又作)、神太郎(又作の息子・平右衛門)、二見忠男(番亀)、野村昭子(おはる)、和田文夫(壷振り)、加茂雅幹(百姓)、吉田友紀(源太の弟・余助)、坂本長利(旅籠の亭主)、美山晋八(野手の半兵衛)、黛康太郎(半兵衛の子分)、戸田皓久


故郷を飛び出し渡世人となった源太・信太・黙太郎。出会ったばかりの三人は番亀一家に草鞋を脱いだ。源太はそこで、幼いころ家を飛び出したきりの父・安吉と再会する。だが、番亀の縄張りを横取りしようとした安吉の企てが明るみとなり、番亀に「渡世の義理と親子の情、どっちを取る」と凄まれた源太は、安吉を斬り殺してしまう。しかし、番亀は草鞋銭を投げ、三人とも追い出してしまった。三人と、源太と好き合っている、若くして売られた貧農の後妻・お汲を合わせて四人の旅が始まった。道中、信太が破傷風にかかり、黙太郎が必死に看病するが・・・。


『東京オリンピック』以後、映画界と距離を置き、テレビ界に活動をシフトしていた市川崑による久々の劇映画作品。
当時、既に巨匠としての地位を築いていた市川だが、大島渚、篠田正浩といった若手に触発され、「一千万円映画」を謳い良質の低予算映画製作を行っていたATGに自ら掛け合い映画化にこぎつけた。

一世を風靡したテレビドラマ「木枯らし紋次郎」は本作の製作費のために手がけたという。
自身のルーツでもある伊藤大輔や山中貞雄の股旅ものへの憧憬を背景に、既に50代後半でありながら「自分の年のことは考えない」と現代の若者、青春を描きたいという強い欲求が結実。
渡世人と言っても名ばかり、情けなく、臆病で意気地がない、一本気な若者が義理と利己心に右往左往する姿を、ドライな視点で描く。

共同脚本には谷川俊太郎を迎え、渡世人のしきたりをナレーションで挿入する仕掛けが楽しい。「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役や、『青春の蹉跌』でキネマ旬報主演男優賞を獲得するなど俳優業に勢いがついた頃の、ショーケンの瑞々しい魅力も堪能できる。


【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】
京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive
京都文化博物館フィルムシアター

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film/schedule/#title01

 人生いろいろ、生き方も十人十色。熱い涙、冷たい涙、静かな愛、大きな愛、劣情、嫉妬、思いやり・・・映画ではさまざまな生き様、人生が描かれます。
学生時代に観た映画で人生観が変わった人も多いのではないでしょうか。

いろいろな生き方があって良い、日常につい忘れがちな自由への扉を、映画が簡単に開けてくれることもあります。未来への無垢な希望を持っている子どもたち、青春真っ只中で悶々とした日々を送っている学生さん、そして、日常に埋もれて下を向く癖がついてしまった、かつての若者達、青春映画の世界に寄り道してみては如何ですか?。

5回目にあたる今年は、「無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集」として、高度成長後、職種を問わねば食える時代になった1960年代から飽食のバブル期に花ひらいた昭和元禄のハードボイルド映画を、萩原健一、原田芳雄、松田優作作品を中心に特集します。

京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive
京都文化博物館フィルムシアター


【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】
上映スケジュール

3月11日(金)13:30〜・18:30〜
13日(日)13:30〜・17:00〜
股旅
『股旅』
1973(昭和48)年崑プロ=日本ATG作品/96分/監督:市川崑/
出演:萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオ


3月15日(火)13:30〜・18:30〜
18日(金)13:30〜・18:30〜
はなれ瞽女おりん
『はなれ瞽女おりん』
1977(昭和52)年表現社作品/117分/監督:篠田正浩/
出演:岩下志麻、原田芳雄、奈良岡朋子


3月16日(水)13:30〜・18:30〜
19日(土)13:30〜・17:00〜
ツィゴイネルワイゼン
『ツィゴイネルワイゼン』
1980(昭和55)年シネマ・プラセット作品/145分/
監督:鈴木清順/出演:原田芳雄、藤田敏八、大谷直子


3月17日(木)13:30〜・18:30〜
20日(日)13:30〜・17:00〜
『ヨコハマBJブルース』
1981(昭和56)年東映セントラルフィルム作品/112分/
監督:工藤栄一/出演:松田優作、辺見マリ、蟹江敬三


3月21日(月・振休)13:30〜・17:00〜
25日(金)13:30〜・18:30〜
陽炎座
『陽炎座』
1981(昭和55)年シネマ・プラセット作品/139分/監督:鈴木清順/
出演:松田優作、大楠道代、加賀まりこ


3月23日(水)13:30〜・18:30〜
26日(土)13:30〜・17:00〜
『ア・ホーマンス』
1986(昭和61)年キティ・フィルム作品/99分/
監督:松田優作/出演:松田優作、石橋凌、手塚理美

ア・ホーマンス 松田優作

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3月24日(木)13:30〜・18:30〜
27日(日)13:30〜・17:00〜
ブラック・レイン
『ブラック・レイン』
1989(平成元)年ユニヴァーサル映画/125分/
監督:リドリー・スコット/出演:マイケル・ダグラス、松田優作、高倉健


3月29日(火)13:30〜・18:30〜
竜馬暗殺
『竜馬暗殺』
1974(昭和49)年ATG/映画同人社作品/118分/
監督:黒木和雄/出演:原田芳雄、石橋蓮司、松田優作


3月30日(水)13:30〜・18:30〜
『竜馬を斬った男』
1987(昭和57)年アルマンス企画作品/97分/監督:山下耕作/
出演:萩原健一、藤谷美和子、根津甚八


3月31日(木)13:30〜・18:30〜
夢二
『夢二』
1991(平成3)年荒戸源次郎事務所/129分/監督:鈴木清順/
出演:沢田研二、毬谷友子、広田玲央名、大楠道代

Yumeji 「夢二」 - Trailer 予告編

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