アメリカの超一流メディアが、「傑作」「最高」「必見」と最上級の賛辞で大絶賛、全米最大のレビューサイトRotten Tomatoes™で満足度97%という破格の数字をたたき出し、各国の映画祭でも熱く支持されたドキュメンタリー映画が、いよいよ日本に上陸する。
世界中の人々が惚れ込んだのは、94歳にして多くの有名デザイナーたちからリスペクトされ、今なおNYのカルチャーシーンに影響を与える、アイリス・アプフェル。
1950年代からインテリアデザイナーとして活躍、夫と設立したテキスタイル会社が大成功をおさめ、ジャクリーン・ケネディや歴代大統領からホワイトハウスの装飾を任されたというキャリアを誇る。
そして2005年、アイリスは84歳にしてその人生に大輪の花を咲かせた。彼女のファッション・コレクションの展覧会がメトロポリタン美術館で開催され、驚異的な動員数を記録したのだ。
それ以来、アイリスは「KATE SPADE」の広告モデルや化粧品「M・A・C」のミューズを務め、人気アニメ「シンプソンズ」にキャラクターとして登場するなど、大きなメガネとアクセサリーがトレードマークのファッションアイコンとして愛され続けている。
類稀なるセンスを、いつどうやって身につけたのか? 変化と競争の激しいNYで生涯現役の実業家でいられるビジネス術とは?
そんなアイリスの“成功の秘訣”に迫るのは、『クリストのヴァレー・カーテン』でアカデミー賞®ドキュメンタリー短編賞にノミネートされたアルバート・メイズルス監督。
『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』や『ポール・マッカートニー/THE LOVE WE MAKE』などでも高く評価され、“米ドキュメンタリー映画の巨匠”と称えられたが、惜しくも2015年に亡くなった。
偉才ジャン=リュック・ゴタールが「最高のアメリカ人カメラマン」と評するなど、撮影監督としても名を馳せたメイズルスが自ら操るカメラが、伝説を打ち立てたメトロポリタン美術館の展覧会や、老舗百貨店・バーグドルフ・グッドマンでのディスプレイ企画、売り切れ続出のTVショッピングなどの舞台裏に潜入する。
また、デザイナーのアレキサンダー・ワン、ドリス・ヴァン・ノッテン、アーティストのカニエ・ウェストら豪華セレブが彼女の魅力ならぬ“魔力”を証言する。
ポップでカラフルなアイリスの世界観を捉えた映像の随所に登場するのは、先ごろ亡くなった最愛の夫、カール。茶目っ気たっぷりの笑顔とアイリスが見立てたダンディな佇まいに、美しい二人の夫婦愛が偲ばれる。
さらに、「ルールはない。あっても破るだけ」などのアイリスの格言の数々が心に響く。自由で楽しく生きることとサクセスの両立の極意を授けてくれる──そんな人生の達人に会える稀有なる体験をあなたに──。