映画『Maiko ふたたびの白鳥(原題: Maiko: Dancing Child)』

ノルウェーを拠点に活躍する世界トップクラスの日本人プリマドンナ、西野麻衣子の挑戦を追ったドキュメンタリ。

15歳でイギリスの名門ロイヤルバレエスクールに留学し、19歳でノルウェー国立バレエ団に入団、そして25歳で同バレエ団初の東洋人のプリンシパルとなった西野麻衣子。
私生活ではオペラハウスの芸術監督を務めるノルウェー人男性ニコライと結婚し、30代を迎えて出産とキャリアの間で揺れていた矢先、妊娠したことがわかる。出産・育休を経てプリンシパルへの復帰を決意した彼女は、尊敬する実の母親・衣津栄や優しい夫ニコライら温かい家族に支えられながら、クラシックバレエの中でも特に難役とされる「白鳥の湖」に挑む。

監督は、西野にほれ込んだノルウェーの女性監督オセ・スベンハイム・ドリブネス。強く、しなやかで美しい西野の踊りと生きる姿勢に感動する。
いやぁ、作品そのものももちろん面白いんだけれど、ノルウェーが面白い!! ノルウェーの男性は3ヶ月の育児休暇取得を法律で決められてて、夫婦合わせて10ヶ月の育児休暇を取らないといけないそうな。しかも男性の育児休暇取得率は90%!! 作品中でも夫のニコライは5ヶ月の育児休暇を取って、麻衣子のサポートを決断してるんだ。すごいよね。国の制度や周囲の理解がないと難しいよね。

麻衣子は明るくて強くってね。お母さんの影響が大きいみたいでね。お母さんの接し方とか表情とかすごく良いんだよね。仕事と出産・子育ての両立で悩む女性は多いけど、何かしらヒントにはなるんじゃないかしらね。それにしても夫は妻へ、ずっと「頑張れ」ではなく、「一緒に頑張ろう」と言っていたのが印象的。ボクもそんな男にならないとね〜。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画『Maiko ふたたびの白鳥』予告編

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