第八回 ちば映画祭が今年も開催!

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今回で8回目を迎える“ちば映画祭”は、千葉市のみならず千葉県初上映の作品、特に若手監督の作品をメインに上映。そのような映画にも素晴らしい作品は数多く存在する。そういった作品を上映し、更に監督等との交流によって、より広く深く映画に触れる機会の提供を目指した、実行委員会主催の映画祭である。以前には、真利子哲也監督、村松正浩監督、山戸結希監督、田崎恵美監督、二宮健監督の特集上映をするなど、注目が集まっている。
また魅力ある作品ラインナップはもちろんのこと、お客様が楽しんでいただける映画祭として、毎年千葉県外からも多くの来場者で賑わいを見せている。本番の映画祭の上映は、2日間で合計8プログラム、監督・出演者もゲストで来場予定となっている。

気になるプログラム内容とは?

1.全国の映画祭や劇場で話題の『ローリング』上映!

プチョン国際ファンタスティック映画祭、レインダンス映画祭、バンクーバー国際映画祭など海外の映画祭や、水戸短編映像祭、TAMA CINEMA FORUM、しんゆり映画祭、湯布院映画祭など国内の多くの映画祭や劇場で上映の、冨永昌敬監督によるオリジナル映画『ローリング』を上映!2015年 キネマ旬報ベスト・テン第10位の、観れば観るほどハマってしまう傑作。ついに千葉県に初登場!

【あらすじ】水戸で働く貫一は、10年前学校内で盗撮事件を起こした元高校教師の権藤と再会する。権藤はかつての教え子たちに糾弾され、東京から連れて来たキャバクラ嬢・みはりを、一目惚れした貫一に奪われる。一方、権藤が盗撮した動画により話は思わぬ展開へ・・・。
2015年/日本/93分 監督/脚本:冨永昌敬出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太、松浦祐也、礒部泰宏、橋野純平、森レイ子、井端珠里、杉山ひこひこ、西桐玉樹、深谷由梨香、星野かよ、高川裕也  配給:マグネタイズ

映画『ローリング』予告編

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2.映像の詩人・杉田協士監督を特集上映。短歌を原作にした映画のプレミア上映あり!

2011年『ひとつの歌』が東京国際映画祭で上映され注目を浴び、その後各地で劇場公開された、杉田協士監督。劇中の登場人物を見つめる真摯な眼差しや、静けさの向こうから聞こえてくるあたたかい思い。その独自の作風には、常に注目が集まっている。今年のちば映画祭は、杉田監督の作品を特集上映。映画祭での特集上映は初である。また3月21日(月)には、公募した短歌を原作にした、新作短篇2作品を、全国に先駆け、ちば映画祭にてプレミア上映。
3月21日(月)には、千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)協力により、杉田協士監督とWiCAN代表の神野真吾千葉大学教授によるトークイベントを、千葉市生涯学習センター1Fアトリウム(場所予定)にて実施。※トークイベントは入場無料。

「反対になった電池が光らない理由だなんて思えなかった」
高校の美術講師の詩織は、愛する人に思いを告げられずにいるなか、ある日ひとりの生徒に告白される。
2016年/日本/35分/プレミア上映
原作:加賀田優子 監督/脚本:杉田協士
出演:北村美岬、廣末哲万

3.今年、商業長編映画デビューの“中野量太監督”の幻の傑作を上映!

初の商業長編映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(主演:宮沢りえ・杉咲花)が2016年秋に公開を控える中野量太監督が、独特の視点で家族を描いた幻の傑作『沈まない三つの家』を千葉県初上映。関東圏でも約2年ぶりの上映となる。
2012年数々の映画祭で絶賛され劇場公開となった『チチを撮りに』と新作『湯を沸かすほどの熱い愛』の間に位置する作品で、厳しいシンポジウムで有名な湯布院映画祭でも高評価だった傑作品である。

「沈まない三つの家」
大きな川が流れる街に住む人々。川に落ちた我が子を釣り上げようとする女とその夫、離婚する両親のどちらと住むか選択を迫られ苦悩する姉妹、ある目的のため病気で死に行く叔父を見舞い続ける少女とその母。
2013年/日本/69分/千葉県初上映
監督/脚本:中野量太
出演:松原菜野花、椎名琴音、橋本拓也、川田希、北浦マサシ、田中えみ、中村朝佳、泉光典、 大沢まりを、久藤今日子、成澤優子、藤田健彦、河口未羽、山田奈々子、木村知貴

『沈まない三つの家』 予告

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4.期待の新進気鋭の映画監督の作品を多数上映!

ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2015にて、エンタテインメント賞(ホリプロ賞) 、ジェムストーン賞(日活賞) 、映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)等受賞した『したさきのさき』、下北沢映画祭コンペティション部門グランプリ等の『みんな蒸してやる』、田辺・弁慶映画祭 映画.com賞等の『ぼくらのさいご』、PFFノミネート作品『海辺の暮らし』など、既成の概念に囚われない、期待の若手映画監督の作品を多数上映。新たな才能の発掘となる豪華ラインナップは必見です!

「したさきのさき」
高校生の咲紀はクラスで人気者の智哉に夢中。親友の亜子が彼を「クソナルシスト」といってもだ。それでも募る咲紀の情念はやがて爆発を導き、衝動は加速し始める。
2015年/日本/45分/千葉県初上映
監督/脚本:中山剛平
出演:見里瑞穂、根矢涼香、大橋典之、赤瀬一紀、折田侑駿、山下智雅、竹下かおり、森川千有、川崎 僚、梶原香乃、平田瞭介

「みんな蒸してやる」
えび焼売自主生産工場で働くかよこの好きなおとこは、かかしになりたがった。かよこは考える、おとこを振り向かせる方法を。わたしが結婚しても、いつもの時間に、きみがラジオきくなら。
2015年/日本/41分/千葉県初上映
監督/脚本:大河原 恵
出演:大河原 恵、須藤瑞己、大渕礼奈、森川しゅう、鶴巻 紬、南久松真奈、星野慶太、松嵜翔平

「ぼくらのさいご」
夏期講習での登校日。悦子のクラスは“宇宙人が呼べるかも”という話題で盛り上がり、夜に集まることに。悦子の幼馴染みの雅人は一同にあきれつつも楽しみにする彼女と参加する。しかしある出来事により、2人の関係は変化する。
2015年/日本/33分/千葉県初上映
監督/脚本:石橋夕帆
出演:堀春菜、笠松将、斉藤結女、川瀬成美、志茂星哉、東龍之介、平野龍一、古島裕大、石本径代、中野健治、鈴木博之、小林伸行

「海辺の暮らし」
汚染され孤立した小さな海辺の町。天涯孤独の女は、英語圏への移住のため、覚せい剤の原料の希少動物ネコムシ(架空の生き物!)を密漁し生計を立てている。ある日密漁を監視する冴えない風貌の男の視線に気づいた「ん?着替えを覗かれた!」
2015年/日本/37分/千葉県初上映
監督/脚本:加藤正顕
出演:坂口真由美、上野皓司、野坂拓彰、青木佳文、磯崎祥吾、小林 遥、角 梓、原田浩二、酒井進吾、 藤井治香、島田 薫

5.MOOSIC LAB2015の傑作『劇場版・復讐のドミノマスク』上映、ミニライブ実施!

この数年ムーブメントを起こしている、映画監督とアーティストの掛け合わせによるプロジェクト、MOOSIC LAB。その2015年の準グランプリ、観客賞、ミュージシャン賞、女優賞、男優賞に輝いた、家族とヒーローアクションの映画『劇場版・復讐のドミノマスク』を上映!そして上映後には、出演、主題歌及び音楽を担当した、若手アーティスト・細身のシャイボーイのミニライブを実施。

ひろしは幼い頃に両親を亡くし、妹のさくらと2人で仲睦まじく暮らす一方、正義のヒーロー・ドミノマスクとして活動をしていた。悪や、さくらに想いを寄せる青年と闘い続けるひろしだが、さくらの夢のため、ヒーローをやめて就職する決意をする… プロレスラー、アイドル、ミュージシャンが入り乱れて送る、ロマンチックアクション映画!
2015年/日本/76分/千葉県初上映
監督/脚本:室谷心太郎 出演:福田洋、望月みゆ、細身のシャイボーイ、アントーニオ本多、ささかまリス子、竹下幸之介、天野ジョージ、室谷心太郎、吉田航、みきちゅ  配給:SPOTTED PRODUCTIONS
(C)Miracle Skinship

6.活躍中の監督による、短編・中編作品の名作・傑作!

長編映画より上映機会の少ない短篇・中編映画。『ローリング』の冨永昌敬監督『悪友の面影』、瀬田なつき監督『あとのまつり』、村松正浩監督『グレイト・グランマ・イズ・スティル・アライブ』、安川有果監督『pray』など、現在活躍中の監督による短篇・中編を上映。どの作品も貴重な上映機会であり必見!

「悪友の面影」
携帯電話を紛失した五郎は心当たりを訪ね歩き、最後に立ち寄ったのが「先輩」の店であったことを思い出した。しかし携帯がなく先輩の番号がわからないため、先輩を知る旧友の実家を訪ねるが。。
2013年/日本/14分/千葉県初上映
監督/脚本:冨永昌敬
出演:橋野純平、阿久沢麗加(東京)、渡邊琢磨、伏谷淳一、二郷誠、小野寺貴志、後藤重雄、梅津文代、村上元樹&佐々木尚人(通りがかりの高校生)、Bar Road 二郷幸子・好子・愛さん、おでん三吉のみなさん、篠原美弥、千葉加央里、仙台短篇映画祭スタッフ&その友人たち(仙台)

「あとのまつり」
すべてを忘れていく運命にある少女と少年が、いま、この一瞬を、踊り、走り、過剰におしゃべりしながら、時間と次元を超えて、きらめく生命力で生き抜いていく。
2009年/日本/19分/千葉県初上映
監督/脚本:瀬田なつき
出演:中山絵梨奈、福田佑亮、太賀

「グレイト・グランマ・イズ・スティル・アライブ」
田邊麗加と深雪の姉妹が暮らす旧家に、若者たちが休暇を過ごしに集まってくる。ところが皆して麗加を「お婆ちゃん」と呼び気を遣うので、麗加の機嫌は最悪。私は誰よりも若くてピンシャンしてんのに!
2011年/日本/42分
監督/脚本:村松正浩
出演:阿久沢麗加、矢野深雪、相田淑見、安本智、二ノ宮隆太郎、高尾瞳、國生九礼香、杉本香織、 皆川敬介、大木基、八田幸奈、菅野睦子、山田なつき、子安あずき、橋野純平、小林でび

「pray」
コンクール直前のある日、突然フルートが上手く吹けなくなってしまったはなは、朝の練習をサボってそのまま学校とは反対方向の電車へと乗り2014年/日本/10分/千葉県初上映
監督:安川有果
出演:祷キララ、佐々木詩音、辻凪子込む。

7.前夜祭では『デモンズ'95』を無料上映!

前夜祭では、鬼才ミケーレ・ソアヴィ監督が、錯綜する現実と幻影をダークかつスタイリッシュな映像美で演出し、各国のファンタスティック映画祭で絶賛を浴びたゾンビ映画の傑作『デモンズ'95』を無料上映!迫力の大画面で是非!(提供:ニューライン)
また女流琵琶奏者西原鶴真による薩摩琵琶のライブ等を実施。西原鶴真は17歳で薩摩琵琶鶴田流鶴田錦史の弟子となり、その後国内外で活躍する新進気鋭の琵琶奏者で、近年では他の楽器とのセッション、琵琶テクノなどでも活動中。

イベント概要

【日付】
2016/3/19(土)~21(月・祝)
【会場】
千葉市生涯学習センター ホール(千葉市中央区弁天3丁目7番7号)
(JR千葉駅東口または北口 / 千葉都市モノレール千葉駅から徒歩8分)

【入場料】
・1プログラム券 前売800円 当日1,000円
(日付指定/精算時にプログラム指定)
・2プログラム券 前売1,200円 当日1,500円
(日付指定/精算時にプログラム指定/同日上映の異なる2プログラム有効)
・1日通し券   前売2,000円 当日2,500円(日付指定)
※高校生以下は入場無料
全席自由・各プログラム入替制(20日及び21日)
※20日(日)、21日(月・祝)ともに会場の「映画祭入場券販売所」にて、チケットの販売及び前売予約の精算をいたします。
※ご入場はお並びいただいた順になります。満席の際及び上映開始後は入場をお断りする場合がございますのでご了解ください。
※高校生以下は無料です。ただし当日「映画祭入場券販売所」にお寄りください。その際、学生証等年齢の分かるものをご提示お願いします。
※ゲストの来場は変更・中止がございます。
※就学前児の入場は出来ません。
【前売予約】
ちば映画祭公式ホームページより受付 ※1月22日(金)~3月16日(水)
※会場(千葉市生涯学習センター)においてチケットの事前販売はございません
【主催】
ちば映画祭実行委員会 http://chibaeigasai.com


千葉のご当地キャラクターの登場や、千葉市で撮影した映画のパネル展、映画祭オリジナルグッズや飲食販売を予定。また千葉アートネットワーク・プロジェク(WiCAN)提供のカフェ屋台による、コーヒーやジュースのドリンク販売も実施。更に千葉市生涯学習センターにおける親子アニメ上映会や新鮮野菜市と同時開催するなど、1日楽しめる映画祭となっている。貴重な作品や未来を担う監督との新たな出会いの場となるでしょう。
三月の三連休は、ちば映画祭に足を運んでみてはいかがでしょうか?

詳しいタイムテーブル等は下記サイトまで!