直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が成海璃子×池松壮亮×斎藤工で完全映画化する映画『無伴奏』の本ビジュアルがこの度解禁!
本ビジュアルには、仙台に実在して、原作の小池真理子さんが常連だったバロック喫茶「無伴奏」で渉(池松壮亮)を想う響子(成海璃子)の他、何かを想う池松演じる渉、そして斎藤工演じる祐之介と、ティザービジュアルには登場していなかった、祐之介の恋人・エマ(non-noモデル・遠藤新菜)のカップルのスチールが使用されている。
本ビジュアルの公開に合わせ、メインキャストの矢崎組や撮影時についてのコメントが公開された。

©2015 「無伴奏」製作委員会

成海璃子さん(野間響子役)のコメント

「この映画は、心や身体、色んな面で響子が成長していく物語です。響子はすごく一生懸命で、私はもう(撮影当時)22歳なので、高校生の響子は青くて、ちょっと照れくさくなってしまうような部分が脚本を読んでいてありました。ただ、めまぐるしく色んなことが起きて、すごく大きなものを背負う役でもあったので、気合いを入れる感じで、『やったろ』っていう気持ちで撮影に挑みました。自分自身の感情が涌き出る様な豊かな現場でした。」

池松壮亮さん(堂本渉役)のコメント

「正直に言うと最初は、見ている人からすれば「また池松脱いだ」だなと思って、一回断ってしまいました。けれど、矢崎さんも、成海さんも、みんな勝負に出ているわけですよ。それを考えたら、「こりゃ待てよ、ちゃんと決着つけなきゃいけない」と思って、出演を決めました。」

斎藤工さん(関祐之介役)のコメント

「すごく“丁寧”っていう言葉が一番ふさわしい現場でした。皆の姿勢が“映画”だなっていう、私の理想とする空気でした。単体というよりかはそれぞれの化学反応みたいなものがちゃんと実際あったし、それは役を通じてというよりは、実際あったものがそのまま作品に投影されていたらいいなと思います。」

遠藤新菜さん(高宮エマ役)のコメント

「泣くシーンで、飲む動作にどんどん意識がいってしまい、涙が出なくてNGが重なってしまった時に、(成海)璃子ちゃんが「ブレイクしよう」と助け舟を出してくれました。璃子ちゃんは「絶対謝らなくていいんだよ、対等なんだから」と言ってくれて、池松君も「何回テイクが重なっても、何回同じことやらされても全然俺らは何回でも付き合うから、エマがやりたいようにかませ」と言ってくれて、こうやって支えてくれて同じ立場に引き込もうとしてくれるっていうことに安心して、戻ったテイクは一発でOKでした。」

映画 『無伴奏』 予告編

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【STORY】 
1969年。日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代に仙台の高校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)。同級生のレイコやジュリーとともに、時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。そんな響子が気がかりな両親は仕事の都合で東京に引っ越すが、仙台の進学校に通う響子は、仙台の叔母のもとで過ごすことになる。
レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。この喫茶店では、好きな音楽をリクエストできるのか、バッヘルベルのカノンをリクエストする渉。響子は、席が隣り合わせになったそんな渉に興味を抱く。
ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会する。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。
だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく・・・。

成海璃子  池松壮亮   斎藤工
遠藤新菜  松本若菜  酒井波湖  仁村紗和  斉藤とも子  藤田朋子  光石研
監督:矢崎仁司   
原作:小池真理子『無伴奏』(新潮文庫刊、集英社文庫刊) 
製作:重村博文/川村英己/西田宣善  
プロデューサー:登山里紗/山口幸彦/楠智晴  
脚本:武田知愛/朝西真砂  
ラインプロデューサー:野村邦彦  
撮影:石井勲  照明:大坂章夫   録音:吉田憲義   美術:井上心平   音楽:田中拓人   編集:目見田健
衣裳:宮本茉莉/江頭三絵   ヘアメイク:宮本真奈美   音響効果:佐藤祥子   
助監督:塩入秀吾   制作担当:三浦義信
主題歌:「どこかへ」Drop's(STANDING THERE, ROCKS / KING RECORDS)
配給:アークエンタテインメント   製作:「無伴奏」製作委員会(キングレコード/アークエンタテインメント/オムロ)
2015年/日本/カラー/16:9/5.1ch/132分/R15+   
©2015 「無伴奏」製作委員会

2016年3月26日、新宿シネマカリテほか全国ロードショー