異国の地で翻弄されたひとりの男の人生 その魂は夜に解き放たれた
リスボン、そしてポルトガルへの郷愁。それは歴史と記憶を彷徨うこと

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015でグランプリにあたる大賞、2014年のロカルノ国際映画祭では最優秀監督賞と世界中の映画祭で絶賛されました。
また「サイト&サウンド」や「カイエ・デ・シネマ」など名だたる映画誌でも2015年のベスト作の一本として選出され、これまでのペドロ・コスタ監督作の中で最も多くの国々で劇場公開されている最新作『ホース・マネー』がいよいよ日本でも公開されることになりました。

『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』と同じ、リスボンのスラム、フォンタイーニャス地区を舞台に、主人公も『コロッサル・ユース』のヴェントゥーラ。
ヴェントゥーラ自身のカーボ・ヴェルデからの移民の経験を元に、ポルトガルのカーネンション革命やアフリカ諸国の植民地支配からの独立などの近代史を背景に、ポルトガルに暮らすアフリカからの移民の苦難の歴史と記憶を、ひとりの男の人生の終焉とともに虚実入り混じった斬新な手法で描き世界が驚愕した、ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタの傑作です。

https://www.facebook.com/HorseMoneyJP/


●監督:ペドロ・コスタ
●出演:ヴェントゥーラ、ヴィタリーラ・ヴァレラ、ティト・フルタド、アントニオ・サントス
●2014年/ポルトガル/104分/DCP
●配給:シネマトリックス

〜初夏、ユーロスペースにてロードショー〜