映画『白鯨との闘い(原題: In the Heart of the Sea)』。

『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』など名作、大作を数々手掛ける名匠ロン・ハワード監督が、19世紀に捕鯨船エセックス号を襲った実話を映画化。

ハーマン・メルヴィルの名著「白鯨」に隠された事実を明かしたナサニエル・フィルブリックのノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」をもとに太平洋沖で巨大な白鯨に襲われた捕鯨船の乗組員たちの死闘を3Dで臨場感たっぷりに描き出した驚異のサバイバルドラマ。
主人公のベテラン航海士を『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズのクリス・ヘムズワースが演じる他、共演に『リンカーン 秘密の書』のベンジャミン・ウォーカー、『ダークナイト』のキリアン・マーフィ、『007 スペクター』のベン・ウィショーら豪華キャストが集結。

大海原で繰り広げられるクジラと人間の究極の闘いに息をのむ。邦題だと海洋アドベンチャーだけを想像しちゃうけど、いやいや、極限状態でのサバイバルや、熱い人間ドラマもしっかりと描かれてるんだよね。いや、むしろそっちがメインだ。もちろん大海原での白鯨との闘いは3D映像で圧倒的な大迫力なんだけどね。船を舞台に船長と航海士のライバル的な緊張関係や、乗組員たちの運命はどうなるのか、先が読めずにドキドキが止まらない…。

ハーマン・メルヴィルが生き残った乗組員から当時を語らせることで描かれる当時の生々しく壮絶で過酷な漂流サバイバル部分と、なぜ「白鯨」を書くに至ったかという現在のミステリー部分が交錯して進んでいくという構成が秀逸だろう。どんどん引き込まれていく。

ロン・ハワードは前作『ラッシュ プライドと友情』でもクリス・ヘムズワースでライバル同士の複雑な感情や友情を浮き彫りにしてるけれど、こういう心のドラマ作りも上手だねぇ。また、カメラワークというか、画作りが素晴らしく、海水や水槽、ガラスなどを構図内に配置することで、奥行きが強調されるばかりか、全体的なトーンというか、独特の味わいをもたらしているんだよね。音楽も音効も良い。役者陣の演技も良く、減量もすごそうだ。極限状態でいかに生き延びるか、哲学的、倫理的な領域にまで踏み込んでいて、深過ぎる…怖ろし過ぎる…。

ボクの中のいろんな部分が揺さぶられた素晴らしい作品。是非3Dで!!

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画 『白鯨との闘い』予告編【HD】2016年1月16日公開

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