3月17日(木)にマカオにて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第10回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の記者会見が本日香港にて開催され、各ノミネートが発表されました。
記念すべき第10回を迎える本年は、アジア32カ国・地域、約1,600本の映画より9カ国・地域36作品77ノミネート(全15部門)があり、日本からは作品賞候補として橋口亮輔監督の『恋人たち』が選出された他、15部門18ノミネート(共同製作は作品賞のみカウント)がありました。
本年の審査委員長は香港の巨匠ジョニー・トー監督。審査委員は香港の人気俳優ラウ・チンワンや中国で絶大な人気を誇る女優・モデルであるガオ・ユアンユアンを含む、全15名の国際映画祭プログラマー、批評家、業界関係者などが務めます。
また、本年より映画製作において重要な要素である録音、編集、ミキシングの音響技術の分野の優秀者を称え分野の認知を高めると共に新たな才能を奨励する目的で「最優秀音響賞」が新設されることも発表されました。
日本からの全ノミネート
作品賞 『恋人たち』
監督賞 是枝裕和 『海街 diary』
主演男優賞 永瀬正敏 『あん』
主演女優賞 綾瀬はるか 『海街 diary』
助演男優賞 浅野忠信 『岸辺の旅』
助演女優賞 土屋アンナ 『GONIN サーガ』
助演女優賞 上野樹里 『ビューティー・インサイド』(韓国作品)
新人賞 藤野涼子 『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
脚本賞 宇治田隆史、黒沢清『岸辺の旅』
編集賞 大関泰幸『バクマン』
撮影賞 佐々木原保志、山本圭昭 『GONIN サーガ』
作曲賞 大友良英 『岸辺の旅』
衣装デザイン賞 宮本まさ江『駆込み女と駆出し男』
美術賞 原田哲男『駆込み女と駆出し男』
視覚効果賞 尾上克郎『進撃の巨人』
音響賞 渡辺真司『バクマン。』
西山徹『残穢【ざんえ】‐住んではいけない部屋‐』
アジア・フィルム・アワード(Asian Film Award)
2007年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2014年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。