サンダンスを震撼させ、グランプリ&観客W受賞!『The Birth of a Nation』

 現在、ユタ州パーク・シティで開催中のサンダンス映画祭で、大絶賛、そしてセンセーションを起こしている映画。
その作品は『The Birth of a Nation』(國民の創生)が第32回サンダンス映画祭で、米国作品部門で、上映での反応どおりに、がグランプリと観客賞を獲得した!
すでに、来年のアカデミーの候補ではという話しもでており、サンダンス、そしてインディペンデントの映画で今年一番の作品に、躍り出た。

NETFLIXを押しのけフォックスが勝つ。この作品は、今年の要注目作品!

奴隷反乱の指導者ナット・ターナー(1800-1831)を描いたネイト・パーカー脚本・監督・主演による奴隷の革命映画。タイトルは大胆にも、グリフォスの映画史に残る『國民の創生』と同名。

この映画の上映から、世界配給権を巡り争奪戦が勃発。サンダンス映画祭において新記録となる1750万ドルで、フォックス・サーチライトが権利を落札した。

ワインスタイン・カンパニーやソニーもほぼ同額の数字を提示し、なおかつ、NETFLIXはは2000万ドルのオファーを出したようだが、最終的に監督とプロデューサーたちはフォックス・サーチライトを選んだという。
2014年、アカデミー賞作品賞受賞作『それでも夜は明ける』を落札し、配給したフォックスサーチライトだけに、早くも来年のアカデミー賞を席巻する作品となるかもしれない---。

http://www.indiewire.com/article/sundance-review-the-brilliance-of-birth-of-a-nation-is-bigger-than-the-movie-20160126?utm_campaign=Indiewire&utm_medium=social&utm_source=twitter&utm_content=1453904883

アカデミー賞騒動のさなか、大きな衝撃。"アメリカ映画は白人の歴史と---"

この、配給券の価格の記録を打ち出した映画『国家の誕生』の物語は、歴史的に知らせられた当時、数百の同じような暴動が起きていた中で、最も血まみれの反乱として見なされたものを、再現したもの---。
1831年に、元奴隷で神父のナット・ターナーは、サウサンプトン郡、バージニア州の近くに住んでいる資産所有ファミリーに対して、数十人の他の奴隷にされた人を導いたうえで、およそ60人の白人、女性、および子供を殺した。
反乱軍はすぐ敗退したのだが、ターナーは一旦脱出したものの、数ヶ月後で捕らえられ、絞首刑に処された。 けれども 、その後、彼の行動を証言する真実を『ナット・ターナーの告白』として出版された。

今、アカデミー賞で、差別問題が大きく話題となっている中での、サンダンス映画祭でのこの映画の上映は、大きな衝撃をもって審査員、観客に伝わったようだ。

NY Timesでは

映画「国家の誕生」の存在は、現在、ハリウッド多様性の不足の話しが、継続中だが、この最近の議論の多くは、今年のオスカー ノミネート(指名された人すべては白人)だったこと により、わき上がった事だ。が、実はこの問題は、ずっと大きいこと示しています。
および、より多く が自己満悦の映画産業の年間のお祭り騒ぎのさなか、タイトル「國民の創生」--D・W・グリフィスの1915 人種差別主義者を描いた名作と同題(省略)のこの作品が、大胆に示唆するものは、アメリカの映画の歴史は紛れもなく白人至上主義の履歴でもあるということだ。

出演は、ナット・ターナー役にネイト・テイラー。他の出演者は、アーミー・ハマー、ジャッキー・アール・ハーレイ、ガブリエル・ユニオン、ペネロペ・アン・ミラー、アジャ・ナオミ・キング。

http://www.indiewire.com/article/sundance-review-the-brilliance-of-birth-of-a-nation-is-bigger-than-the-movie-20160126?utm_campaign=Indiewire&utm_medium=social&utm_source=twitter&utm_content=1453904883

歴史的な名作と同題だが、アメリカの歴史の根幹の問題とも重なる---

『國民の創生』(こくみんのそうせい、原題: The Birth of a Nation)は、D・W・グリフィス監督による1915年公開の無声映画。監督・脚本はD・W・グリフィス、主演はリリアン・ギッシュ、ヘンリー・B・ウォルソール(英語版)。
ミューチュアル社(英語版)のハリー・E・エイトキンとグリフィスが創設したエポック・プロデューシング・コーポレーションの出資で製作した作品。原作はトーマス・ディクスン(英語版)の小説『クランズマン(英語版)』で、グリフィスとディクスンとフランク・ウッズ(英語版)が大幅に脚色した。1500ショット、上映時間165分・12巻からなり、広告費も含めて約11万ドル(製作費だけでも6万1千ドル)の製作費がかけられた大作で、アメリカ映画最初の長編作品でもある。
物語は、南北戦争とその後の連邦再建の時代の波に翻弄される、アメリカ北部・ペンシルベニア州のストーンマン家とアメリカ南部・サウスカロライナ州のキャメロン家の二つの名家に起こる息子の戦死、両家の子供達の恋愛、解放黒人奴隷による白人の娘のレイプ未遂と投身自殺などの出来事を、南北戦争、奴隷解放やエイブラハム・リンカーンの暗殺、KKKの黒人虐待などを壮大な叙事詩のように、白人の視点から描かれている。
本作は、人種差別的な描写で批判を受け上映禁止運動も起きたが、結果的に作品は大ヒットし、ニューヨークでは44週間連続で上映されたという記録を持つ。また、クロスカッティングや極端なクローズアップ、フラッシュバックなどを効果的に使用するなど、映画技術や編集で画期的な工夫がみられ、映画表現を基礎づけた作品として映画史的に高く評価されている。1992年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

参照元

http://www.nytimes.com/2016/01/30/movies/sundance-fights-tide-with-films-like-the-birth-of-a-nation.html?_r=0