アルフォンソ・キュアロンが製作を務め、息子のホナス・キュアロンが監督したサスペンス・ドラマ「Desierto」の予告編が海外で解禁された。
ホナス・キュアロンは1981年生まれで、お父さんアルファンソ・キュアロン監督の大ヒット作『ゼロ・グラビティの共同脚本にも名を連ねている。
メキシコと、アメリカの国境での不法移民をテーマにしている。メキシコ人グループが、アメリカ当局の監視は年々高まるなかメキシコから国境を越えてアメリカに密入国しようとする。
何とかして国境を越えようとする彼らは、ショットガンを持った人種差別主義者の国境警備隊員に見つかってしまう---というストーリー。
予告からも緊張感のある映像がわかります。
長編デビュー作は“Año uña”(2007)に続くこの長編第2作“Desierto”はすでに、トロント国際映画祭で国際批評家連盟賞 SPECIAL PRESENTATIONS部門も受賞。
監督、脚本家、プロデューサー、フィルム編集、俳優と何でもこなす彼は『ゼロ・グラビティ』の脚本を父と共同執筆の他、現在、脚本家としては、深海を舞台にした新作も執筆しているという。
主演はガエル・ガルシア・ベルナル、共演にジェフリー・ディーン・モーガン。
そして、アルファンソ・キュアロン監督のゼロ・グラビティのスピンオフの作品として、描かれたホナス・キュアロン監督の短編映画。
こんな、スピン・オフストーリーにあったとは---。
映画「ゼロ・グラビティ」からのスピンオフ作品として公開されたショートフィルム「Aningaaq」をご紹介! 作中のあるシーンと密接にリンクした、種明かしともいえる内容なので、まだ映画を未見の方は若干のネタバレにご注意ください。 雪で閉ざされた極寒のグリーンランドに暮らすイヌイットのアニンガが、謎の無線をキャッチする。「ヒューストン、こちらライアン・ストーン。聞こえますか?」と繰り返すその声の主は、宇宙で事故に遭って無線で助けを求めるライアン(サンドラ・ブロック)だった。映画では、アニンガ側の様子は一切描かれず、通信も言語も不明瞭だったが、ライアンしか生命の無い世界で唯一、地球と儚くつながった瞬間として印象的に描かれた。「Aningaaq」ではその一部始終をアニンガ側の視点で見ることが出来る。生命への執着、生きる意志の強さと尊さを描いた映画に対し、別の切り口でその意味を提示する本作は、光のない宇宙の漆黒の闇空間とは真逆の白い雪景色というビジュアルとなっている。