京都文化博物館フィルムシアター、映画日本百景【北海道〜青森編】。
19日は『女ひとり大地を行く』(1953)が上映される。
戦前に『上海』『戦う兵隊』など名作記録映画を送り出した亀井文夫が監督。
「これは北海道の炭鉱労働者が一人三十三円づつ出し合ってつくった映画である」とあるように、日本炭坑労働組合北海道地方本部の出資金を核に製作される。

新藤兼人が北海道炭坑の寮に泊まり込んで脚本化。
貧農の妻から細腕一つで子を育てる女坑夫となり、昭和初期から戦中、戦後という厳しい時代を生き抜いてきた、一人の女の闘いをドキュメンタリータッチで描く。

京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive

‪#‎ミニシアター‬ http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film/

『女ひとり大地を行く』
1953(昭和28)年キヌタプロ作品/132分・モノクロ
製作:日本炭鉱労働組合、北海道地方本部、キヌタプロダクション 後援:日本炭鉱労働組合中央本部 推薦:日本労働組合総評議会 脚本:新藤兼人、千明茂雄 協力:職場作家 監督:亀井文夫 

『女ひとり大地を行く』1953(昭和28)年キヌタプロ作品/132分・モノクロ
製作:日本炭鉱労働組合、北海道地方本部、キヌタプロダクション 後援:日本炭鉱労働組合中央本部 推薦:日本労働組合総評議会 脚本:新藤兼人、千明茂雄 協力:職場作家 監督:亀井文夫 


『女ひとり大地を行く』
1953(昭和28)年キヌタプロ作品/132分・モノクロ
製作:日本炭鉱労働組合、北海道地方本部、キヌタプロダクション 後援:日本炭鉱労働組合中央本部 推薦:日本労働組合総評議会 脚本:新藤兼人、千明茂雄 協力:職場作家 監督:亀井文夫 撮影:仲沢半次郎 美術:江口準次 録音:安恵重遠 照明:若月荒夫 音楽:飯田信夫 編集:長沢嘉樹


出演:山田五十鈴(山田サヨ)、岸旗江(河村孝子)、沼崎勲(金子)、宇野重吉(サヨの夫・喜作)、織本順吉(サヨの長男・喜一)、内藤武敏(次男・喜代二)、花沢徳衛、加藤嘉(雷さん)、北林谷栄(お花)、朝露鏡子(シノ)、木村功、中村栄二(孝子の父)、
島田敬一(深沢)、神田隆、桜井良子(お花の娘・文子)、

田所千鶴子、木下ゆず子、清洲すみ子、浜村純、小坂節、松本徳二、高野二郎、今村源兵、福地悟郎、三田国夫、米倉武夫、青野春夫、小野武夫、織田政雄、島田屯、後藤田由子、原敏子、林和子、岡村千鶴子

『女ひとり大地を行く』(1953)12月19日上映。
戦前に『上海』『戦う兵隊』など名作記録映画を送り出した亀井文夫が監督。
映画日本百景【北海道〜青森編】@京都文化博物館フィルムシアター


昭和7年冬、秋田の農夫・喜作は北海道の炭鉱へ出稼ぎに行ったが、つらい仕事に耐えられず脱走。妻のサヨには爆発で死んだと知らされた。その後、サヨは女坑夫となって必死に働いた。
やがて二人の息子は成長し、次男の喜代二も坑夫になった。そこへ喜作が現れ、わが子とは知らずに喜代二と親しくなる・・・。


戦前、『上海』(1938)や『戦う兵隊』(1939)などの名作記録映画を送り出した亀井文夫監督。終戦後、東宝映画に復職した亀井は、劇映画への転向を表明、劇映画第1作は山本薩夫との共同で『戦争と平和』(1948)を監督する。

この頃東宝は争議が深刻化、左翼運動の旗頭だった亀井は争議の責任をとって辞職する。
東横(後の東映)で時代劇を撮った後、戦前からの馴染みのスタッフがいるキヌタプロに転じた。

そして当時劇団民芸にいた山田五十鈴を主演にして『母なれば女なれば』(1952)と、本作『女ひとり大地をゆく』の、女性問題を扱った2作品を送り出す。
本作の冒頭には「これは北海道の炭鉱労働者が一人三十三円づつ出し合ってつくった映画である」とあるように、日本炭坑労働組合北海道地方本部の出資金を核に製作される。

北海道炭坑の寮に泊まり込み、新藤兼人が脚本を担当、原稿は現場に差し戻した後、現場の意見を反映させ練り上げられた。
当初は現地夕張で炭坑長屋等をロケ撮影するが、警察署や裁判所のロケ撮影は調整がつかず、夕張を撤退、太平洋炭坑に移動して撮影は継続された。
貧農の妻から細腕一つで子を育てる女坑夫となり、昭和初期から戦中、戦後という厳しい時代を生き抜いてきた一人の女の闘いを、ドキュメンタリータッチで描く。


 

上映スケジュール
@京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive

人のドラマを描く映画、人の思いや人間関係が描かれるが、その舞台になった地方の自然、風土、そこに暮らす人々の文化が背景として描き込まれ、モチーフにまで使われている。今回の特集では北海道から青森を舞台にした映画を選び特集上映する。


12月8日(火)13:30〜・18:30〜
11日(金)13:30〜・18:30〜
若い人
『若い人』
1937(昭和12)年東京発声作品(モノクロ・81分)/監督:豊田四郎/
出演:大日方伝、市川春代、夏川静江


12月9日(水)13:30〜・18:30〜
12日(土)13:30〜・17:00〜
太陽の子
『太陽の子』
1938(昭和13)年東京発声作品(モノクロ・90分)/監督:阿部豊/
出演:大日方伝、三井秀男(のちの三井弘次)、逢初夢子


12月10日(木)13:30〜・18:30〜
13日(日)13:30〜・17:00〜
『馬喰一代』
1951(昭和26)年大映作品(モノクロ・113分)/監督:木村恵吾/
出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬


12月15日(火)13:30〜・18:30〜
18日(金)13:30〜・18:30〜
白痴
『白痴』
1951(昭和26)年松竹作品(モノクロ・166分)/監督:黒澤明/
出演:原節子、森雅之、三船敏郎


12月16日(水)13:30〜・18:30〜
19日(土)13:30〜・17:00〜
『女ひとり大地を行く』
1953(昭和28)年キヌタプロ作品(モノクロ・132分)/監督:亀井文夫/
出演:山田五十鈴、岸旗江、沼崎勲


12月17日(木)13:30〜・18:30〜
20日(日)13:30〜・17:00〜
『蟹工船』
1953(昭和28)年現代ぷろだくしょん作品(モノクロ・110分)/監督:山村聰/
出演:山村聰、日高澄子、森雅之


12月22日(火)13:30〜・18:30〜
23日(水・祝)13:30〜・17:00〜
挽歌
『挽歌』
1957(昭和32)年松竹・歌舞伎座作品(モノクロ・117分)/監督:五所平之助/
出演:久我美子、森雅之、高峰三枝子


12月24日(木)13:30〜・18:30〜
26日(土)13:30〜・17:00〜
サムライの子
『サムライの子』
1963(昭和38)年日活作品(モノクロ・94分)/監督:若杉光夫 出演:田中鈴子、小沢昭一、南田洋子


12月25日(金)13:30〜・18:30〜
27日(日)13:30〜・17:00〜
飢餓海峡
『飢餓海峡』
1965(昭和39)年東映作品(モノクロ・183分)/監督:内田吐夢 出演:三国連太郎、左幸子、伴淳三郎

京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive

シネフィル編集部