映画ファンが主催する映画祭として知られる「第37回ヨコハマ映画祭」の開催に先駆け、2015年度の日本映画ベストテンと個人賞を発表した。
ヨコハマ映画祭実行委員会の北見秋満さんは「やはりヨコハマの選考委員はしっかり映画を観ているなと結果を受けて実感。受賞者のみなさんもきっと大喜びしてくださると思う。今年1年の日本映画は本当に豊かでベストテンにランクインしなかったもので、あと20本は選びたかったような気がする。その意味でもヨコハマのベストテンはどれもこれも傑作ぞろいで見事にバランスが取れていると思う。これからも新しい表現にチャレンジしている若手作家を積極的に評価していきたい」と話している。
2015年のグランプリに選ばれたのは是枝裕和監督の「海街diary」。
ベストセラー作家・吉田秋生の同名コミックを実写化した人間ドラマで、鎌倉を舞台に4姉妹を通して家族の絆を描いた作品。
同映画祭では、作品賞、監督賞、撮影賞、主演女優賞、最優秀新人賞の最多5冠を獲得した。
1位 是枝裕和監督「海街diary」
2位 橋口亮輔監督の「恋人たち」
3位 武正晴監督の「百円の恋」
4位 大根仁監督「バクマン。」
5位 塚本晋也監督「野火」
6位 河瀬直美監督「あん」
7位 黒沢清監督「岸辺の旅」
8位 松永大司監督「トイレのピエタ」
9位 大崎章監督「お盆の弟」
10位 廣木隆一監督「さよなら歌舞伎町」
主演男優賞
「あん」の永瀬正敏
「お盆の弟」「アレノ」の渋川清彦
主演女優賞
「海街diary」の綾瀬はるか
最優秀新人賞
広瀬すず(「海街diary」)
杉咲花(「トイレのピエタ」「愛を積むひと」)
藤野涼子(「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」)
森田芳光メモリアル新人監督賞
「トイレのピエタ」の松永大司監督
特別大賞
樹木希林
表彰式と上映会は、来年2月7日に関内ホール(横浜市中区住吉町4)で開催される。
当日は、「お盆の弟」「あん」「海街diary」の同映画祭トップテン入りした3作品を上映するほか、各賞受賞者やゲストを招いた表彰式などを開催。
入場料は前売2,700円、当日3,000円。一般発売は12月19日10時から。
詳細は下記同映画祭ホームページで。