今年で5回目を迎える日藝生企画・運営の映画祭。
今回のテーマは“日本のマイノリティ”。
主催者メッセージ
《映画が次第に娯楽の中心になった20世紀は、世界的に人種や人権に対する意識改革の時代でもあった。しかし日本人の多くは、いまだに「単一民族」であるという認識のもとに生きている。
しかしそれは幻想に過ぎない。この小さな島国にも各々に異なった事情を抱えた人々が今日も抑圧されたまま生きている。民主主義の名の下に声なき者の存在が黙殺されるこの国は、本当の意味で先進国と言えるのだろうか?》
リュミエール兄弟が派遣したカメラマンがアイヌ民族の姿を捉えた「リュミエール映画日本編」
戦争孤児と復員兵の交流を描いた「蜂の巣の子供たち」(清水宏監督)
被差別部落やハンセン病への差別を伝える「橋のない川 第一部」(今井正監督)と「砂の器」(野村芳太郎監督)−−など被差別部落やアイヌ民族、在日コリアン−−。
社会的少数派に焦点を当てた「ニッポン・マイノリティ映画祭」が12月19〜25日、渋谷区円山町1のユーロスペースで開かれる。
問題を提起する計16作品を上映する。
『異邦人の河』(李学仁/1975/115min/緑豆社)
『神々の深き欲望』(今村昌平/1968/175min/日活)
『地の群れ』(熊井啓/1970/127min/ATG)
『泥の河』(小栗康平/1981/105min/木村プロダクション)
『ピュ~ぴる』(松永大司/2011/93min/マジックアワー)
上映作品
『リュミエール映画 日本篇』(監督:リュミエール兄弟)
『蜂の巣の子供たち』(監督:清水宏)
『コタンの口笛』(監督:成瀬巳喜男)
『神々の深き欲望』(監督:今村昌平)
『地の群れ』(監督:熊井啓)
『橋のない川 第一部』(監督:今井正)
『苦海浄土』(監督:木村栄文)
『あいラブ優ちゃん』(監督:木村栄文)
『砂の器』(監督:野村芳太郎)
『チセ・ア・カラ われら家をつくる』(監督:姫田忠義)
『異邦人の河』(監督:李学仁)
『泥の河』(監督:小栗康平)
『二十才の微熱』(監督:橋口亮輔)
『A』(監督:森達也)
『ピュ~ぴる』(監督:松永大司)
『戦場ぬ止み』(監督:三上智恵)
《 「ニッポン・マイノリティ映画祭」 開催概要 》
■ 主催:日本大学藝術学部映画学科3年 映像表現・理論コース映画ビジネスゼミ ユーロスペース
■ 上映協力:RKB毎日放送、神戸映画資料館、松竹、新日本映画社、綜映社、天遊、ディメンション
東京国立近代美術館フィルムセンター、東風、東宝、日活、PFF事務局、マジックアワー
民族文化映像研究所、安岡フィルム
■ 会期: 12月19日(土)~25日(金)
■ 会場/一般のお問い合わせ:
ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F Tel:03-3461-0211)