映画『ギャラクシー街道』
劇作家・脚本家として絶大な人気を誇り、次々と話題作を世に送り出してきた三谷幸喜監督による奇想天外なスペースロマンティックコメディ。
三谷映画として初めて宇宙空間を舞台に、木星のそばに浮かぶ人工居住区「うず潮」と地球を結ぶスペース幹線道路「ギャラクシー街道」の脇に立つ、こぢんまりとした飲食店に集まる異星人たちが織り成す物語を描く。
主人公の宇宙人夫妻を、三谷監督作『ザ・マジックアワー』にも出演した香取慎吾と綾瀬はるかが演じる他、優香、遠藤憲一、小栗旬、西川貴教、段田安則、石丸幹二、梶原善、浅野和之、山本耕史、大竹しのぶ、西田敏行ら豪華キャストが集う。
超〜豪華俳優陣のコスプレを楽しむ作品ということなんだろうな…。
さすがの演技派俳優揃いで素晴らしい演技も楽しめた。まさに“もったいない”俳優陣の“もったいない”演技…。群像喜劇でさまざまな星から集まった宇宙人がコント(?)を繰り広げるんだけれど、それぞれのエピソードが噛み合ってなかったり、それぞれの笑い度合いが小さかったり、物語的にも展開が地味だったり…。なんで宇宙なのかわからない…。なんで未来なのかもわからない…。いつもの台詞や間だけではなく、キャラの造形や身体を使った笑い、アニメを使った笑いなど視覚的な仕掛けも施してはあるんだけれど…。期待したほど笑ってない…。何でもなさそうなエピソードも実はすべて伏線で、あとでどうにかなるのかなあと期待し続けているうちになんと110分経ってエンディングという…。そういった意味ではアッという間だったけれど…。期待したほど笑ってない…。大竹しのぶ、やっぱりスゴイ!! 遠藤憲一、素晴らしい!! 西川貴教、歌唱力ハンパない!! 綾瀬はるかも優香もカワイイ!! “三谷幸喜ブランド”としてはどうなのかしらね…。
きっと三谷幸喜的には何か新しい試みをしてみたんだろうと信じよう。今後の作品に大きく期待しようじゃないか。
シネフィル編集部 あまぴぃ