今日、11月3日は、ゴジラの誕生日であるとともに手塚治虫の誕生日なんですよね~。
このポスターは、『鉄腕アトム』の新シリーズのプロモーションを兼ねて、名古屋で講演会があった時にサインしていただいたものです。
ぼろぼろになっちゃって、もっと大切にしておくべきでした…。


当日、手塚治虫氏は羽田空港で編集者につかまったとかで、名古屋での講演の開始は、3時間も遅れました(笑)。
でも目の前で、『リボンの騎士』のサファイヤ姫や、『ジャングル大帝』のレオを描いていただいた姿は、忘れられませんねぇ。


講演が遅れて時間も詰まったので、手塚氏が、
「今から小牧空港へ行って、続きをやろう~」
と言いましたが、主催者側は「先生、それだけは勘弁して下さい」ということで、サイン会に…。

このポスターを差し出すと、手塚氏は、
「ボクはこれ、はじめて見ましたね、いいなぁ(笑)」
と言われ、握手をしていただきました。
マシュマロのような柔らかい手だったことが、印象に残っています…。

仁科秀昭

©cinefil.tokyo

『リボンの騎士』って、どんなもの?PRINCESS KNIGHT
日本初の少女向けカラーTVアニメーションで、ロマンス、サスペンス、冒険など、
幾つもの魅力を持つ、時代を超えて、今もなお愛され続ける手塚治虫名作です。

TVアニメ『リボンの騎士』は、今日では当たり前になった“少女向けアニメ”の出発点として、まさにジャンルそのものを開拓、確立した意欲作でした。


少女がヒロインながら、ただのお姫様物語に終わらないところが、手塚治虫の真骨頂。
いまなお変わらない、男性のみが王位継承権を持つこと、ジェンダーなど、
問題提起も含んでおり、男の子の心を持ってうまれた女の子、という設定の、
「闘うお姫様」なんです。
主人公のソフィアこと、リボンの騎士は、
手塚先生ご自身も大のお気に入りだという、なんとも魅力的なキャラクターで、
テレビでの再放送を熱望する声が絶えないそうです。

島津香蘭@シネフィル編集部


リボンの騎士 
 PRINCESS KNIGHT
日本初の少女向けカラーTVアニメーション
ロマンス、サスペンス、冒険幾つもの魅力を持つ
時代を超えて今もなお愛され続ける名作
作品解説
手塚治虫氏の同名原作をもとに製作されたテレビアニメシリーズ。
名作童話、伝承の要素をふんだんに盛り込んだファンタジー空間を舞台に、主人公サファイヤの美しくも凛々しい活躍を、宝塚歌劇的な香りを漂わせつつ華麗に描くことに成功。
本作は、東映動画(現・東映アニメーション)が前年に送り出した『魔法使いサリー』と並び、少女マンガ原作を映像化した最初のTVアニメとして位置づけられる存在です。
また、初めて具体的に“少女向け”を目指して作られた点でも画期的な1作でした。
幼児~小学校低学年が中心的視聴者と認識されていたTVアニメでは、対象年齢の子どもたちの性が未分化であるとの判断から、それまで女児層だけを意識して、作品が企画される例はありませんでした。
TVアニメ『リボンの騎士』は、今日では当たり前になった“少女向けアニメ”の出発点として、まさにジャンルそのものを開拓、確立した意欲作だったと言えます。

(C)『リボンの騎士』
原作:手塚治虫

http://www.mushi-pro.co.jp/2010/09/リボンの騎士/

ストーリー The story of a vivacious princess
シルバーランドの王子サファイヤは実は女の子。王位継承出来るのは男でなければならないという国の掟のため、王様はサファイヤを王子としてそだてた。
そんなサファイヤの前に、天界から来たいたずら天使の”チンク”が現れる。
赤ん坊に女の子の心と男の子の心を重ねて飲ませた罰として、神様に地上に落とされたチンクは、男の子の心を回収するために、男の子の心を持って生まれてきた女の子を12年間捜し続けていたのだ。
国の王位を狙うジェラルミン大公やナイロン卿をあいてに、剣の達人”リボンの騎士”となって闘う決意をしたサファイヤ。
そして彼女を助けるために共に闘うチンクだったが、運命の歯車は、魔王メフィストの陰謀や、X連合のシルバーランド侵攻という戦乱の時代へと動き出す。
サファイヤとシルバーランドの運命は・・?

『リボンの騎士』作品情報
原作:手塚治虫 監督:赤堀幹治・勝井千賀雄
23分 全52話


1966年11月11月4日~1968年4月7日
コロムビアミュージックエンタテインメントよりDVD発売中
リボンの騎士 Complete BOX [DVD]
B001A35TN4
コロムビアミュージックエンタテインメント 2008-07-23

リボンの騎士 <オリジナルアニメ> - YouTube


www.youtube.com/watch?v=WiUggkDbFVw
王子か?王女か?運命に翻弄されるサファイアの決意とは?
テレビシリーズでは見られ なかった、幼少のサファイアな ...

仁科 秀昭
:天井桟敷、東宝撮影所などの美術スタッフを経て、
現在はミュージアムプランナーとして、活躍中。