今年もはじまった!
全米映画賞の第一弾となる第25回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードのノミネーションが発表された。
作品賞候補に選ばれたのは5本。
すでに、オスカー有力作品の噂も立つ、カンヌ映画祭でプレミア上映された、トッド・ハインズ監督の50年代の女性同士の恋愛を描いた話題の『キャロル』は3部門にノミネート。
ルーニー・マーラーが最高女優賞をカンヌで獲得した作品。(今回、ゴッサムではケイト・ブランシェット が女優賞にノミネート)
また、昨年の東京国際映画祭で東京グランプリを獲得し、主演を務めたアリエル・ホームズの実体験に基づき、麻薬中毒の若者たちの姿を描いたという『神様なんかくそくらえ』。
2015年トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門へ選出されたとトーマス・マッカーシー監督作マイケル・キートン、マーク・ラファロが出演する社会派ドラマ『Spotlight』。などが作品賞にノミネートされている。

そんな中、注目なのが、『キャロル』を押しのけ今回、最多ノミネーションとなっている、ベルリン映画祭で高い評価を得たマリエル・ヘラー監督の『The Diary of Teenage Girl』(4部門)と『キャロル』と同じく3部門で候補入りをはたしている全編iPhone5sで撮影したショーン・ベイカー監督の『Tangerine』だ。(『Tangerine』はシネフィルでもすでに紹介したが)

『The Diary of Teenage Girl』はもう海外映画祭で受賞も重ねているが、70年代のサンフランシスコを舞台に15歳のティーンエイジャーの少女を等身大に描いているpopな作品。
もう一本は、今回、東京国際映画祭に出品され評判になっている、全編iPhone5sで撮影され、ストリートで出会った実際の彼女たちに出演してもらったという、ジョーン・ベイカー監督の『タンジェリン』。デュプラス兄弟もプロデュースに参加しており、こちらもサンダンスをはじめ世界の映画祭で評判の高かった作品。
両作品とも注目!アメリカのインディの層の厚さが実感できる。

どちらにしても、これからどんどんアカデミーに向けて、映画が公開されていくが、この2本がインディペンデントながら、今後続々ひらかれる全米の映画祭にも絡む可能性があるという点では注目される。

Tangerine - Red Band Trailer

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The Diary of a Teenage Girl Official Trailer #1 (2015) - Alexander Skarsgård, Kristen Wiig Movie HD

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