第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞作!
北欧アイスランドの新進気鋭が放つ、寓話のような独特の世界観。ひつじを愛しすぎた老兄弟が巻き起こす、まじめでおかしな大騒動!!
グリームル・ハゥコーナルソン監督の長編2作目にして第68回カンヌ映画祭ある視点部門グランプリを受賞したアイスランド、デンマーク合作映画「ひつじ村の兄弟」の予告編とビジュアルが公開された。
第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」からまたひとつ、世界をざわつかせる鬼才が輩出された――北欧アイスランドが生んだグリームル・ハゥコーナルソン。
日本では全く無名の監督が、黒沢清や河瀬直美を含む計19本の強豪をおさえ、本作で見事にグランプリを獲得。長編わずか2作目にして世界最高峰の称号を手にした。
力強く雄大な自然を舞台に、40年間不仲の老兄弟とひつじの“絆”と“愛”を独特の切り口で描いた本作。生きものたちの日常的な風景が、とある事件で一変。一気に窮地に追い込まれてしまった人間の意地と覚悟が可笑しみたっぷりに映し出される。
ヒューマニズムとユーモアを見事に同居させ、そこに垣間見える皮肉な顛末が人間の深淵をなでるように刺激する、まったく新しいタイプの人間ドラマと言えるだろう。長きにわたって関係を断絶してきた老人2人のあまりに突飛な兄弟愛の行方は、観るものに味わったことのない驚きと感動をもたらしてくれるに違いない。
予告編は、主人公の羊飼い老兄弟の姿と、村人たちの暮らしぶりを紹介。羊が病にかかり殺処分を命じられ、平和な風景は一転する場面を切り取った。
力強く雄大な自然、厳しい冬の雪模様など、北欧ならではの景色も見どころだ。
アイスランドの人里離れた村で、隣同士に住む老兄弟グミーとキディーは、先祖代々から受け継がれてきた羊の世話に人生をかけてきた。その一方で兄弟は、この40年もの間全く口をきかないほどに不仲だった。ある日、キディーの羊が疫病に侵される。保健所からは殺処分を命じられるものの、絶滅の危機にさらされた優良な羊を守るため、兄弟は40年ぶりに力を合わせることになる。