一葉記念館(日比谷線三ノ輪駅より徒歩8分)を訪ねました。
おとなしい建物ですが、設計は『新国立劇場』『東京都現代美術館』『郡山市立美術館』などの、柳澤孝彦なんですね。


建物はまあ悪くはないのですが、展示空間が固いというか、一葉の作品を収めるには、ちょっとどうなのかなぁという印象。
1階のロビーで、樋口一葉についての解説映像もあるのですが、これまた面白くないのが残念です。
※外観写真はnetから。1階は撮影可です。

樋口一葉は、5000円のお札に使われていますが、彼女の作品って、もはやほとんど読まれていないでしょうね…。
ボクは『たけくらべ』『にごりえ』は読んでいるのですが。
鏑木清方や、木村荘八の挿し絵も、魅力的ですしね。

(しかし、何度もリヴァイバルされて、舞台にかけられ、お札になったり、コマーシャルに登場したり、という活況を、もし生前の樋口一葉がみたら、どんなに誇らしく思ったことだろう、、、。
何度も、一葉ブームがおきるのも、独特の文体と尽きない魅力によるものだろう)

「台東区立、一葉記念館、この先150M」という道しるべがあります。

10月からの展示です。
樋口一葉「たけくらべ」の世界。


仁科 秀昭
:天井桟敷、東宝撮影所などの美術スタッフを経て、
現在はミュージアムプランナーとして、活躍中。