映画『ブレードランナー』(1982)…。
公開当時、映像は素晴らしいものの、内容的にはさほどの作品とは思いませんでした。

しかしルドガー・ハウアー演じる、レプリカントのロイの、
最後の台詞は良かったですね。
まるでシェイクスピアの戯曲のような…。


「俺は、お前たち人間には、信じられぬものを見てきた。
オリオン座の肩の近くで燃えていた攻撃型宇宙船。
タンホイザー・ゲートのオーロラ。
そういう思い出も、やがて消える。
時がくれば、涙のように。雨のように…その時が来た」

仁科 秀昭
:天井桟敷、東宝撮影所などの美術スタッフを経て、
現在はミュージアムプランナーとして、活躍中。