お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)が、はじめて文芸誌に発表した小説「火花」と、羽田圭介氏(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」が、7月16日、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)をダブル受賞した。
都内で選考会が行われ、6候補の中から受賞を射止めた。

芸能界からはミュージシャン、辻仁成が「海峡の光」(97年)、同じく町田康が「きれぎれ」(00年)で芥川賞を受賞しているが、お笑いタレントの受賞は初めてになる。

ピースの相方、綾部さんと又吉さんの本人主演で、映画化の予感です!

なお、又吉が愛する作家、太宰治は芥川賞受賞を夢見るも、結局受賞できなかったことを受け、
「太宰の死後70年近く経ち、“弟子”が師の無念を晴らした形だ」
などとも報じられているが、いや、太宰の性格上、それはないと思います。
むろん、会ったことはありませんが、
太宰は数多くいる「弟子」たちに嫉妬し続け、
生まれ変わってでも、その無念をはらそうとしているに違いないです。

シネフィル編集部 島津香蘭

 又吉の「火花」は今年5月、同じく純文学作品を対象にした三島由紀夫賞の候補にもなり、決選投票に残って話題になったばかり。

 芥川賞ノミネートが決まった際には「うれしいけど不安もある」とコメントしていた。

 ◆芥川賞選考委員 小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、村上龍、山田詠美

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)が書いた中編小説「火花」が、第153回芥川賞を受賞したことを受け、芸人仲間からも、本心からの嫉妬に満ちた、芸人らしい!?祝福が続いている。

有吉弘行(41)は「又吉を有吉と。できるだけ多くの人が勘違いしますように。。。」とツイート。それに乗っかったフォロワーから有吉に対して祝福の声が相次ぐと「ありがとうございます。 何だか恥ずかしいです」と応じるなど、芸人らしく祝意を表した。

 「南海キャンディーズ」の山里亮太(38)は「ほぅ…火花が…では、私は火種の執筆に…」とつぶやき、第2の又吉を目指して?執筆活動に入る可能性も示唆。

また、ミュージシャンから、作家活動に入った「先輩」である、辻仁成も、
速攻、祝福のツイートをした。

お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)が書いた小説「火花」が16日、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)受賞を果たした。ミュージシャンで作家の辻仁成(55)や元AKB48篠田麻里子(29)たち芸能界からも祝福の声が寄せられている。

 「海峡の光」(97年)でミュージシャンとして初めて同賞を受賞した辻仁成は、又吉受賞が発表されるなり、「又吉さん、おめでとうございます」とツイート。“後輩”を祝福した。

コンビ格差の拡大を恐れたピースの綾部祐二=夏期限定お化け屋敷『呪い指輪の家』記者発表 (C)ORICON NewS inc.

http://www.oricon.co.jp/news/2056090/

お笑いコンビ・ピースの相方である、綾部祐二も取材に答える。
「受賞してコンビ格差が広がるのが怖い。格差が広がり地面に埋まるって言われている」
と格差拡大を恐れていた。

お笑いコンビ・ピースが16日、都内で行われた東京ドームシティの夏季限定お化け屋敷『呪い指輪の家』記者発表に出席。又吉直樹の『火花』が芥川賞候補作にノミネートされ、同日選考会が行われることから、報道陣の質問は又吉に集中。すると綾部祐二は「受賞してコンビ格差が広がるのが怖い。格差が広がり地面に埋まるって言われている」と格差拡大を恐れていた。

 綾部も「本を書かないかっていう話が来ているんですよ」といい、コンビ格差が広がっても「何か自分でできる事があれば」と前向き。

 候補作は以下のとおり(作者名=敬称略・五十音順)

■「第153回芥川龍之介賞」
内村薫風『MとΣ』(新潮3月号)
島本理生『夏の裁断』(文学界6月号)
高橋弘希『朝顔の日』(新潮6月号)
滝口悠生『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』(新潮5月号)
羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』(文学界3月号)
又吉直樹『火花』(文学界2月号)

(左から)第153回芥川賞を受賞した羽田圭介氏、又吉直樹、直木賞を受賞した東山彰良氏

http://www.oricon.co.jp/news/2056086/

直木三十五賞には、東山彰良氏の『流』(講談社)が選出された。

候補となっていた、映画監督の西川美和は、惜しくも受賞を逃した。
直木賞の候補作は、以下の通り。

 候補作は以下のとおり(作者名=敬称略・五十音順)

■「第153回直木三十五賞」
門井慶喜『東京帝大叡古教授』(小学館)
澤田瞳子『若冲』(文藝春秋)
西川美和『永い言い訳』(文藝春秋)
馳星周『アンタッチャブル』(毎日新聞出版)
東山彰良『流』(講談社)
柚木麻子『ナイルパーチの女子会』(文藝春秋)

島津香蘭@シネフィル編集部