第11回
「レフト・ビハインド」「沖縄 うりずんの雨」「ハンガーゲームFINALレジスタンス」

「沖縄 うりずんの雨」

「沖縄 うりずんの雨」は「映画日本国憲法」などのアメリカ人ドキュメンタリー映画作家、ジャン・ユンカーマン監督による、2時間28分の長編ドキュメンタリー映画。

沖縄戦について追ったドキュメンタリー!映画『沖縄 うりずんの雨』予告編

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うりずんとは、3月から5月にかけての季節を表す言葉だ。
悲惨な沖縄戦の模様、それに続くアメリカ軍占拠の時代、米兵による性犯罪、そして辺野古への移転問題。
沖縄がたどった近代史を関係者の証言と、米国立公文館の映像記録でつないだ、貴重な作品だ。
生々しい沖縄受難史でもある。

ことに沖縄県民を怒らせた、12歳少女の集団レイプ事件では、犯人のインタビューも撮っている。本土の人はぜひ見るべきだ。
本当にため息が出てならない。こんな戦争をやった人間の罪はあまりにも重い。

シグロ配給。6月20日より岩波ホールほか全国順次公開中。

「レフト・ビハインド」

「レフト・ビハインド」は、イギリス出身のヴィク・アームストロング監督による、ニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画。

Left Behind レフト・ビハインド 取り残されて(仮)

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パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)が操縦する旅客機は、JFK空港を離陸。
一路ロンドンへ、飛行を続けていた。
ところが、いきなり何かの衝撃を受け、副操縦士と乗客の何人かが、いきなり姿を消してしまった。

レイはJFK空港に引き返そうとするが、管制塔との連絡ができない。
すると、飛行区域を無視した旅客機が向かってきた。操縦士の姿が見えない。危うく回避するが、翼の先端が接触し、燃料漏れが激しい。
ようやく管制塔と連絡できたが、JFK空港は航空機であふれ、使用できないといわれる。

航空パニック映画であると同時に、地上でも数百万の人間がいきなり姿を消す、ミステリー仕掛けにもなっている。答えは聖書にありそうだ。

クロックワークス配給。6月27日より新宿バルト9ほか全国順次公開中。

「ハンガーゲームFINALレジスタンス」

「ハンガーゲームFINALレジスタンス」は、シリーズ完結編かと思いきや、このあとの「FINALレボリューション」が完結だという。

売れっ子女優ジェニファー・ローレンスの名声を確定した「ハンガーゲーム」。

映画『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』予告編

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美少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、反乱軍の秘密基地に連れてこられる。
そこにはコイン首相(ジュリアン・ムーア)や、腹心のブルターク(フィリップ・シーモア・ホフマン)らが、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)が君臨する、独裁国パネムを倒そうとしていた。

映画のスケールは大きくなり、内戦状態に突入する。
弓でヘリを撃墜するなど、ありえない場面だが、結構迫力はある。

KADOKAWA配給。6月5日より全国順次公開中。

野島孝一の試写室ぶうらぶら 、オリジナル版は、アニープラネットWEBサイト
に掲載されています。
野島孝一@シネフィル編集部

アニープラネットWEBサイト
http://www.annieplanet.co.jp/