映画ウェブマガジン「シネフィル」が今年もっとも注目する映画、塚本晋也監督『野火』(7月25日公開)。
1日、渋谷ライブハウスWWWで公開前の特別大音量上映が開催された。
上映前に開催されたトークには塚本監督はじめ、同作に出演するリリー・フランキー、森優作、中村達也や音楽家石川忠などが登壇した。
立ち見がでる程の観衆を前にして---
出演者リリー・フランキーは---
戦後70年を経た世の中が「今起きていることを認識したくないし、忘れたいとなっている」といい、『野火』が完成したことに「痛快だった」とコメント。
若い世代の森勇作は---
森は、「自分は戦争を知らない世代から生まれてきた世代なので、知らないことが多い。でも、この『野火』という作品では、実際に戦場に放り込まれてしまったらどうなるんだろうということを念頭に置いて現場に立たせてもらったつもりです。また、多くのボランティアスタッフ、僕と同じ若い世代が戦争について考え、試行錯誤しながら作った映画になっていますので、ぜひ皆さまにもSNSなどで広げて、応援していただきたい」
戦後70年。
戦争を知らない世代が多くなった今。
監督自身が、大岡昇平原作『野火』を読みとき、戦争体験者の言葉を直接聞いた上でつくりあげた映画だけに、この映画の持つメッセージは重い。