いやー、すみません。おとといの夜帰国しました。カンヌの後、日本万華鏡博物館学芸員仕事でイギリスに寄っていて全く原稿書く時間なく、受賞結果のご報告もしてませんでした。
一度写真をあげて、キャプション入れて、さぁ送ろうとしたら消えてしまったのであきらめてました。やっと人心地着いたところで、もう一回チャレンジしておきますね。と、気が付いたら、写真はアイパッドなのであった。すみません。受賞結果の報告だけ先にあげてみます。

第68回カンヌ国際映画祭 パルム・ド・オルはジャック・オディヤール監督『ディーパン』に

 いろいろと批判が出ているらしい今年のカンヌ。でも仕方ないじゃない、映画祭はその年に作られた中から選ぶしかないんだもん、と思う。確かに今年は会長が替わって最初の年なので新会長が独自色を出そうといろいろやっている気配はある。
 新会長ピエール・レスキュールは大手ケーブルテレビ局カナルプリュスの元CEO。通信業界の財界人としても大物らしく、何年か前に文化税をモバイル機器にもかけるべしという進言を大統領にしたそうな。映画会社でもあるカナルプリュスなので、映画業界にもお友達多数。そのあたりを見込んでの会長就任だったのだろう。つまり、「がんばって映画祭自身で稼げるところはよろしく」人事である。そりゃ、きばるわけで。

 まずセレモニーが派手になった。パフォーマンスをいれてテレビ中継を見ているお客さんも楽しめるようにしたわけである。もちろんカナルがTV生中継しているのだが。開会式はともかく、閉会式がいつもよりも30分近く長くなり、記者会見の時間が無くなるのではとハラハラしてしまった。

パルム・ド・オルのジャック・オディアール監督 『ディーパン』

グランブリはハンガリー人の新人監督ラズロ・ネメス『サウルの息子』

監督賞はホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』

審査員賞はギリシアのヨルゴス・ランティモス『ロブスター』

男優賞のヴァンサン・ランドン

女優賞のエマニュエル・ベルコ