映画『ビリギャル』

『ハナミズキ』『いま、会いにゆきます』『涙そうそう』などの土井裕泰が監督を務め、投稿サイトに掲載された実話が書籍化されベストセラーとなった塾講師・坪田信貴の「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を映画化した感動作。

成績学年最下位の女子高生が、塾講師の励ましで慶應義塾大学合格という無茶な目標に向かって突き進む姿を描く。
『女子ーズ』『ストロボ・エッジ』ドラマ『あまちゃん』などの有村架純が偏差値30の金髪ギャルを熱演。他に伊藤淳史、野村周平、あがた森魚、安田顕、吉田羊、田中哲司らが共演。

落ちこぼれ女子高生が人生の一発逆転を狙う笑いと涙の物語に夢中になる。ノリはスポ根モノだね。細かいツッコミドコロはたくさんあるけれど、もうね、良いのよ、こんだけ有村架純がカワイイなら。ホントにカワイイ、有村架純。

努力の大切さを描いてて、しかも努力が報われるというイマドキ珍しい真っ当な作り。それでも説得力があるのは魅力的なキャラクターのおかげだろう。
眩しいほどの自己肯定感を持つ主人公を演じた有村架純はギャルから普通の(?)女子高生になっていくときの凛々しさなど表情がとっても魅力的だ。おまけにカワイイ。伊藤淳史が珍しくオトナな役柄にはまっててすごく良かった。吉田羊も母親を好演、いや怪演か。あんだけ愛情たっぷりに育てればとっても素直な子供に育つわなあ。

本筋の合格までの展開は先が読めているので安心して観ていられる。一方の大部分が脚色だろうとは思うけれど、家族の再生の物語は感動的だった。ある意味では親子の自尊感情をいかに育てるかがテーマなのかも。親が子供にすべき1番大切なことは可能性を信じさせることなのかなあと思ったり…。

エンドロールは演出も好みで、サンボマスターの歌も泣けるよね…。想像以上に感動できて、気楽に楽しく観られる作品。とにかく有村架純がカワイイ。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画「ビリギャル」予告

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