国際交流基金アジアセンターpresents
「CROSSCUT ASIA」 第2弾はフィリピン特集に決定!!

今年は「熱風!フィリピン」!!!

昨年大好評だったタイ特集に続く第2弾は、豊かな映画史を誇るとともに、今まさ に「第3期黄金時代」に突入したと世界的に評されるフィリピン映画の世界を特集 することが決定!

今回は、『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』やカンヌ国際映画祭監督賞受賞の『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』などで知られる若き巨匠、ブリランテ・メンドーサ監督を特集する他、フィリピン映 画の今を感じる注目のラインナップの予定です。

ブリランテ・メンドーサ監督

<ブリランテ・メンドーサ監督 プロフィール>

ブリランテ・メンドーサ監督は、フィリピンのインディペンデント映画界における至宝であり、最も重要なフィリピン映画製作者の一人。
様々な 映画やTVコマーシャルのプロダクション・デザイナーとしてキャリアをスタートし、2005年、インディペンデント映画プロダクション「センター・ステ ージ・プロダクションズ」を自ら設立し、フィリピン映画の再興に貢献。
監督デビュー作『Masahista (The Masseur)』は05年ロカルノ国際映 画祭ビデオ部門で金豹賞を受賞し、フィリピン映画の新たな潮流を生み出した。
母国のストーリーを世界に発信し続ける彼は、フィリピン人 監督として初めて三大映画祭全てのコンペティションに出品され、受賞を果たしている。
近年では、フランス政府より芸術文化勲章を授与。 フィリピン人監督としては初めて、巨匠ベルナルド・ベルトルッチやダリオ・アルジェントと並ぶ栄誉を授かった。
最新作『TAKLUB』は現在開催 中の第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品されている。
『Tirador (Slingshot)』(07年 ベルリン国際映画祭 カリガリ賞受賞)
『Serbis (Service)』 (08年 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品)
『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』 (09年 カンヌ国際映画祭 監督賞受賞)
『Lola』(09年 ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門出品)
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』(12年 ベルリン国際映画祭出品)
『Thy Womb』(12年 ヴェネツィア国際映画祭 the La Navicella Venezia Cinema Award受賞)
主な監督作品


<ブリランテ・メンドーサ監督からのコメント>

今回の東京国際映画祭で私の映画やフィリピンの映画が上映され、映画祭の一部となることを大変嬉しく思っています。皆さ ん、どうかご覧になってください。
東京国際映画祭はフィリピン映画だけではなく、私達が普段映画館で観られないような趣向 の変わった類いの映画を観ることができる最高のチャンスです。
東京国際映画祭をみんなで応援しましょう。


<フィリピン映画第3黄金期とは>

フィリピン映画の長い歴史で、最初の黄金時代は第2次世界大戦後の 1950 年代に到来した。大手映画会社がスターシステムで娯楽 映画を量産する一方、巨匠監督たちも活躍した。
60 年代の停滞期を経たのち、70~80 年代に第 2 期黄金時代を迎え、抵抗精神 を秘めた硬派の傑作群が生まれた。リノ・ブロッカ、イシュマエル・ベルナールなどの監督で、”アジア・インディペンデント映画の父”と称される キドラット・タヒミック(『悪夢の香り』)のように映画産業とは無縁のインディーズ作家も登場した。
そして、21 世紀のデジタル時代は若い インディペンデント作家たちが続々と台頭し、インディーズの祭典であるシネマラヤ映画祭などを通じて世界的に注目されている。『囚われ 人』のブリランテ・メンドーサ、『昔のはじまり』のラヴ・ディアスはカンヌなど国際映画祭の常連となっている。
メンドーサがデビューした 2005 年あたりから現在に至るまで、フィリピン映画の第 3 期黄金時代が続いている。

■ 特集タイトル:国際交流基金アジアセンターpresents
「CROSSCUT ASIA #02 熱風!フィリピン」
■ 概要: アジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当て、アジア映画の特集上映を行う「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)は昨年設立した部門。アジアの現在(いま)を鋭く切り取った珠玉の映画を紹介していきます。

■イベントタイトル:第 28 回東京国際映画祭 ■開催期間:10月22日(木)~10月31日(土) ■会場:六本木ヒルズ(港区)ほか
■オフィシャル HP:http://www.tiff-jp.net
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