監督デビュー作『ロスト・リバー』をカンヌでお披露目上映後、観客の声援に応えるライアン・ゴズリングPhoto By Yoko KIKKA

カナダの子役出身であるライアン・ゴズリングは、『タイタンズを忘れない』『完全犯罪クラブ』で頭角を現し、『きみに読む物語』で大ブレイク。
その後も『ドライヴ』『ブルーバレンタイン』など、ハリウッドで次々と話題作&ヒット作に主演し、クセのある役柄をも得意とする若手人気スターだ。

そんな彼が、自ら脚本を執筆して監督業に挑んだ『ロスト・リバー』は、過疎と荒廃が進み、閉塞感が蔓延する田舎町を舞台に、2人の子供を持つシングルマザー(クリスティナ・ヘンドリックス)と彼女の18歳の長男が現状を打開&サバイバルすべく、もがいていく様をシュールかつヴィヴィッドな映像で描写したアート志向の強い怪作で、2人の鬼才監督、デヴィッド・リンチとニコラス・ウィンディング・レフンの影響をモロに伺わせる作風だ。

本作では、ゴズリング自身は監督業に専念し、出演してはいないのだが、キャストの顔ぶれも実に豪華。私生活上のパートナーでもあるエヴァ・メンデスを始め、シアーシャ・ローナン、マット・スミスら名の知れたメジャー俳優を集めてきた彼の人脈の広さは流石で、並の新人監督にはマネの出来ない芸当である。

『ロスト・リバー』は、5月30日ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
(Text by Yoko KIKKA)

ライアン・ゴズリング第一回監督作品『ロスト・リバー』予告編

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吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
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