映画『ギリシャに消えた嘘(原題: The Two Faces of January)』。

『太陽がいっぱい』『リプリー』の原作者として知られるパトリシア・ハイスミスの小説「殺意の迷宮」を基にしたサスペンス。
1960年代のアテネを舞台に詐欺を働いて逃れる詐欺師とその妻に出会った青年を待ち受ける運命を見つめる。

監督は今作が初監督となる『ドライヴ』『47RONIN』などの脚本を手掛けてきたホセイン・アミニ。
『イースタン・プロミス』などのヴィゴ・モーテンセン、『メランコリア』などのキルステン・ダンスト、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などのオスカー・アイザックと実力派が集結。

男女の心理戦を主役3人の見事なアンサンブルで魅せる上質なクラシック・サスペンスだよ。少しムチッとして熟女の色気タップリのキルステン・ダンストが色っぽいわ、艶っぽいわ。ヴィゴ・モーテンセンはハットにオフホワイトのスーツやブラックのタキシードとキザだったり、泥酔姿や寝癖だらけの寝起き姿もキマってたり、年甲斐もなく(?)嫉妬でギリギリしてる姿でさえゾクゾクだったり、堕ちて行くほどにただれた色気も増してどこまでもカッコイイ。
オスカー・アイザックは味のある佇まいに魅力的な瞳でやっぱりカッコイイ。
それぞれの真の姿が露になっていく過程と互いの関係が変化していく展開がとってもスリリングで引き込まれた。
特にオスカー・アイザックがヴィゴ・モーテンセンに父の存在を重ね、忘れていた嘘のない気持ちが込み上げて、どっぷりとハマっていく過程にはドキドキした。
そして異国情緒タップリのアテネ、クレタ島、イスタンブールといった魅惑的な風景はどこも美して眩しい。

クラシカルな雰囲気、シックな映像、音楽、ハイソでエレガンスなファッションやヘアメイク、余韻を残すラストと映画の世界に酔いしれた極上のサスペンスだ。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画『ギリシャに消えた嘘』予告篇

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