映画『博士と彼女のセオリー(原題: The Theory of Everything)』。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を描き、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回(2015年)アカデミー賞で主演男優賞に輝いたヒューマンドラマ。

ジェーンが記した自伝を原作に第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『マン・オン・ワイヤー』などのジェームズ・マーシュ監督がメガホンをとった。
妻ジェーンを『あなたとのキスまでの距離』『アメイジング・スパイダーマン2』などのフェリシティ・ジョーンズが演じる。

おお、夫婦愛的美談ではなく、不思議な(?)結婚生活を送った2人の心境が描かれているのね。その不思議な結婚生活の“仕方ない現実”を受け入れた悔しさを表情で表現するレッドメインの演技はすごいね。アカデミー賞受賞も納得よね。でもそれだけかしら?
伝記物とはいえ、中心は前妻ジェーンとの愛の絆を描いたラブストーリー(それもジェーン目線のね)で、恋愛映画としては想定通り…。
終盤に別れとそれぞれの人生が展開されるんだけれど端折っててよくわからず、なんか物足りない…。

でもなぜか「へえ、そういう選択したんだねー良かったねー」という爽快感は目の前に広がるんだよな。ああ、全編通してとっても美しい映像だった。映画館で観て正解。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画『博士と彼女のセオリー』 日本版本予告

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