第42回アングレーム国際漫画祭。
今年は、日本人で初めて最優秀賞に大友克洋が選ばれ、日本でも大きな話題になった。
そして、もうひとり大きく注目された作家がいた。
谷口ジロー。日本では「孤独のグルメ」などで有名だが、彼のアーティストとしての評価は高い。
フランスやイタリアなどヨーロッパでの成功は大人の”MANGA”として確立し、小津安二郎的世界観とも---。


http://eiga.com/news/20150301/7/

”じつは、谷口人気はいまに始まったことではない。すでに10年ほど前からじわじわと浸透し、いまではすっかりポピュラーな漫画家である。とくに人気があるのは、「歩く人」(L’homme qui marche/Casterman)「孤独のグルメ」(Le gourmet solitaire/Casterman)「ぶらり」(Le promeneur/Casterman)などの、“現代さすらいもの”。また「遥かな町へ」(Quartier lointain/Casterman)は、2010年にフランスのローヌ=アルプ地方に舞台を移し、映画化されている。音楽はソフィア・コッポラの映画などで知られるAIRが担当。原作のしっとりとした味わいを、自然に囲まれた田舎町の雰囲気に生かして、高い評価を得た。”

参照元
http://eiga.com/news/20150301/7/



”谷口氏は1970年代にデビュー、ハードボイルド、動物もの、SF、格闘、文芸など幅広く活動しており、国内でもよく知られた漫画家だ。特に『孤独のグルメ』は近年ドラマ化されてもいるため、普段漫画を読まない人にもおなじみになっているのではないだろうか。また漫画に関する数々の受賞も、氏に対する我が国での評価を物語っている。

しかし実は、我々日本人はまだまだ、谷口ジロー氏の“すごさ”を見誤っているのかもしれない。氏の受賞歴を見ると、「アングレーム国際漫画祭」「ルッカ・コミックス&ゲームス」などと、ヨーロッパで何度も受賞している。そして2011年には「フランス政府芸術文化勲章(シュヴァリエ)」を受賞している。

フランス政府芸術文化勲章とは、芸術や文化の創造・普及面においてフランスや世界に貢献した人に与えられるもの。日本人の受賞も少なくなく、音楽家、画家、俳優などが名を連ね、漫画家では谷口氏をはじめ、松本零士氏、大友克洋氏が受勲している。
また驚くことに、谷口氏の漫画はフランスを代表するブランドであるカルティエやルイ・ヴィトンといった高級ブランドの宣伝媒体としても使われている。フランスでは漫画もアートの1ジャンルであり、谷口氏も、詩情あふれるストーリーを描き出すアーティストとして評価されているのだ。”
参照元
http://toyokeizai.net/articles/-/60953

参照元
http://toyokeizai.net/articles/-/60953

ルイ・ヴィトンが自社ショップで限定販売するトラベルブックコレクションでは、ベネチアの様子を描いた1冊を書き上げた。


本人はこんな人
3.11以降の日本について語っている。