グランプリは観客賞と2冠の中村祐太郎監督!

5月31日東京学生映画祭の実写部門の授賞式があった。27回の歴史を持つ、学生達の自主映画祭だ。
特に、近年はデジタルカメラの普及もあり、映画を撮ることのハードルが下がり、表現する意思さえあれば映画を製作することは安易になった。しかし、その安易さはけっして映画という時間芸術を軽んじることではなく、個人の表現を、より自由に活発化させ、クオリティをあげさせている。

東京学生映画祭は日本学生映画祭・TOHOシネマズ学生映画祭と並ぶ重要な学生の映画祭でもある。今では学生の映画祭であると同時に、日本における重要なインディペンデントの映画祭という役割にもなってきている。

そして、迎えた第27回の今回の実写部門審査員は、大林宣彦、深田晃司両監督に、俳優の古舘寛治の3人1がつとめた。
グランプリ候補に選ばれたのは多くの応募作から厳選された8作品。
『自転車の外へ』廣瀬有紀監督
『日陰のスワン』早坂裕介監督
『雲の屑』中村祐太郎監督
『みんな蒸してやる』大河原恵監督
『ゴロン・バタン・キュー』山元環監督
『白い蟷螂の巣』山本 英 監督
『たちんぼ』横山翔一監督
『ひこうせんより』 広田 智大監督

この中から今回グランプリに選ばれたのは、中村祐太郎監督の『雲の屑』。
観客の支持で受賞する観客賞と同時授賞!
準グランプリ作品が山元環監督『ゴロン・バタン・キュー』に決定した。

画像: 喜びの中村祐太郎監督と審査員大林宣彦監督

喜びの中村祐太郎監督と審査員大林宣彦監督

画像: 受賞者、候補者、審査員を交えて

受賞者、候補者、審査員を交えて

グランプリ作品 映画 『雲の屑』 予告

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準グランプリ作品「ゴロン・バタン・キュー」予告編

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大林監督の映画への愛と平和へのメッセージ

審査員を務めたのは、シネフィルでもおなじみの深田晃司監督、俳優の古舘寛治氏。受賞者に対しての熱いメッセージは、より、若い表現者達を鼓舞した。
その中でも、巨匠大林宣彦監督は、若い映画制作者に対して「経営や政治は競争の中で一番を目指す。そこには、争いが起き、戦争が起きる。ただ映画や芸術の世界は”オンリーワン”の世界」「芸術こそが平和の尊さを訴えられる」といつにもまして雄弁に語り、壇上の候補者全員とハイタッチし、会場を盛り上げていた。

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