12/30(金)〜2023/1/19(木)、YEBISU GARDEN CINEMA にて開催される【没後 60 年 ジ ャン・コクトー映画祭】。この度、メインビジュアルが完成致しました。

20 世紀最高の芸術家による珠玉の傑作が 美しい映像でスクリーンに蘇る

詩人、小説家、劇作家、画家、役者、映画監督...その多彩な活動から<芸術のデパート>と呼ばれた芸術家、ジャン・コクトー。2023 年はそんなコクトーの没後 60 年にあたります。
今回の映画祭ではそんな彼の映画処女作にしてアヴァンギャルド・クラシック『詩人の血』、友人関係にあった孤高の映画監督、ロベール・ブレッソンの初期作品でコクトーが台詞監修として参加した『ブローニュの森の貴婦人たち』、大人のための御伽噺として作られた『美女と野獣』、ギリシャ神話を下敷きにした『オルフェ』を上映。『詩人の血』と『美女と野獣』はその素晴らしい解像度に目 を見張る、初の 4K デジタルリマスター版での上映です!
今回完成したメインビジュアルには、 ディオールやココ・シャネルとも仕事を重ねたクリスチャン・ベラールによる美術デザインの輝きを垣間見ることのできる『美女と野獣』のスチールと、ジャン・マレーが鏡に頬をよせる『オルフェ』での印象的なスチールがデザインされ、ジャン・コクトーが誘う世界の幻想的美しさがあらわれたものになっています。

画像: 20 世紀最高の芸術家による珠玉の傑作が 美しい映像でスクリーンに蘇る

夢と現実の、生と死の狭間を行き来し、真実以上の<真実>を描き出したジャン・コクトー。
恐るべき芸術家が生み出した作品の数々は永遠に新しく、夢を見ることも困難になってしまった我々が生きるこの現代においても絶えることなく輝き、別の地平を照らしてくれることでしょう。

◆山田宏一さん(映画評論家)のコメント抜粋◆
ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)とよばれたフランスの若い世代の映画作家たちはジャン・コクトーの自由奔放なインスピレーションに刺激され、敬意を表した。ジャン=リュック・ゴダールは『勝手にしやがれ』でデビューする直前に撮った短篇映画『シャルロットとジュール』をジャン・コクトーに捧げた。ジャック・ドゥミは心からの敬意をこめて『美女と野獣』のリメークとも言えるオトギの国の物語、『ロバと王女』を撮った。フランソワ・トリュフォーは『大人は判ってくれない』のヒットで得た収益の一部をジャン・コクトーの遺作になった『オルフェの遺言』の製作に注ぎ込み、
『緑色の部屋』の「死者たちの祭壇」の中央にジャン・コクトーの遺影を飾った。
ジャン・コクトーもまた、『オルフェの遺言』をヌーヴェル・ヴァーグへの最後の挨拶、自らの「告別」の映画として撮り上げたのであった。
心ときめく映画史の響宴に立ち会えるジャン・コクトー映画祭だ。

◆上映作品

『詩人の血 4K デジタルリマスター版』Le Sang d'un Poète

1932年 / フランス /モノクロ /50分

画像: ©︎1930 STUDIOCANAL

©︎1930 STUDIOCANAL

コクトーの映画処女作にして、サルバドール・ダリ×ルイス・ブニュエルの『アンダルシアの犬』(1928)と並ぶアバンギャルド・カルト・クラシック!
四つのエピソードからなる本作には ギリシャ神話の要素や鏡、雪合戦といった後の『オルフェ』や中編小説「恐るべき子供たち」と共通する描写が散りばめられ、挑戦的な特殊効果によって事物が神秘的に息吹くさまを表現して いる。

『ブローニュの森の貴婦人たち デジタルリマスター版』Les Dames du Bois de Boulogne

出演:ポール・ベルナール、マリア・カザレス、エリナ・ラブルデット
1944年 / フランス /モノクロ /86分

画像: © 1945 TF1 Droits Audiovisuels

© 1945 TF1 Droits Audiovisuels

孤高の映像作家ロベール・ブレッソンがドゥニ・ディドロによる小説「運命論者ジャックと その主人」を原作に脚色、トリュフォーやゴダールたちに多大な影響を与えた。当時無名だ
ったブレッソンの為にコクトーは台詞監修のクレジットを引き受けたという。

『美女と野獣 4K デジタルリマスター版』LaBelle et laBête

出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイ、ミラ・パレリ
1946年 / フランス /モノクロ /94分

画像: ©︎ 1946 SNC (GROUPE M6)/Comité Cocteau

©︎ 1946 SNC (GROUPE M6)/Comité Cocteau

時代を超えて何度も映像化され、愛され続ける御伽噺<美女と野獣>を初めて実写映画化したのはコクトーだった。当時の恋人で⻑年の公私におけるパートナー、ジャン・マレーを 野獣/王子に抜擢し、息をのむほど艶やかで仄かな官能が香りたつ幻想譚を生み出した。豪奢なコスチュームや耽美で独創的なインテリアといった、魅力的な美術デザインを担当し たのはディオールやシャネルとも仕事を重ねたクリスチャン・ベラール。

『オルフェ デジタルリマスター版』Orphée

出演:ジャン・マレー、フランソワ・ペリエ、マリア・カザレス、マリー・ディア
1950年 / フランス /モノクロ /95分

© 1950 SND (Groupe M6)

死んだ妻に会うために冥界へ向かう男の悲恋を描いたギリシャ神話のオルフェウス神話 も、コクトーの手にかかれば、1950 年代のパリにて死の王女に思いを寄せる詩人の物語へ
と変身する。主人公オルフェを演じるのはジャン・マレー。死の王女役には『ブローニュ の森の貴婦人たち』、ジェラール・フィリップと共演した『パルムの僧院』(1948)で知られ るマリア・カザレス。異界の美しい住人を圧倒的な存在感で演じ切り、説得力を与えている。

配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム

【没後 60 年 ジャン・コクトー映画祭】
12月30(金)よりYEBISU GAEDEN CINEMAにて開催 ほか全国順次ロードショー

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