街に人の賑わいが戻ってきました。
人が出会い、語らうこと〜リアルでなくてはできない体験。酒や、音楽との新たな発見はいつもどこかの街の片隅から生まれます。そんな、素敵なリアルを再認識したいと願い、この度、今こそ、観るべき映画として、日本のさまざまな場所の伝説的なハコとヒトに焦点をあてた三本のドキュメンタリー特集上映が11/6(日)→11/11(金)シアターギルドにて開催されています。

日本の片隅にある小さな箱(ハコ)と、人(ヒト)から生まれた大きな伝説

例えば、東京のど真ん中にある大きな箱(店舗)でなくても。オーナーの個性があり、いろいろな人が出会い、混ざりあうことから、新しい価値や創造が生まれていく--。伝説を生み出していったハコとヒト。

音にこだわり続けるオーナーによって、世界のJAZZミュージシャンの聖地ともなった岩手県一関市にある”ジャズ喫茶”を取り上げた『ジャズ喫茶ベイシーSwifityの譚詩の(Ballad)』

横浜長者町の片隅で40年を超え営業し、柳ジョージが最も愛し、クレイジー・ケン・バンドなど日本の著名ミュージシャンを輩出した”ライブハウス”『FRIDAY』

そして、世界に知らしめるカクテル”雪国(YUKIGUNI)”が生んだ名バーテンダーと92歳まで現役で働いた山形県酒田市のバー『ケルン』を撮った『YUKIGUNI』

今の時代にこそ、たった一人の求道者によって生まれ育んだ伝説を再認識したいと思います。

『ジャズ喫茶ベイシーSwiftyの譚詩(Ballad)』

画像: 『ジャズ喫茶ベイシーSwiftyの譚詩(Ballad)』

日本独自の文化であり、世界が注目する“ジャズ喫茶”。岩手県一関市で50年営業を続ける「ベイシー」には、連日マスター・菅原正二が生み出す“音”を求め、日本のみならず世界中からジャズファン・オーディオマニアが訪れる。

より良い音を再現するため、菅原は、開店以来使い続けるJBLのオーディオシステムに日々調整を重ねる。そうして生み出された音は、聴く者に、演奏者がその場に現れたかのような錯覚を起こさせる。本作では、
菅原がかける名だたるプレイヤーのレコードを、アナログ録音の伝説的名器「ナグラ」で生収録。菅原が再生する極上の音が、「ベイシー」の空気感も含めて収められている。本作は菅原のインタビューを中心に、渡辺貞夫、坂田明、村上“ポンタ”秀一、ペーター・ブロッツマンなど世界的なミュージシャンによる「ベイシー」での生演奏や、阿部薫、エルヴィン・ジョーンズの貴重な生前のライブ映像、さらに各界著名人らのインタビューで綴られる。

監督:星野哲也

編集:田口拓也

菅原正二、島地勝彦、厚木繁伸、村上“ポンタ”秀一、坂田明、ペーター・ブロッツマン、阿部薫、中平穂積、安藤吉英、磯貝建文、小澤征爾、豊嶋泰嗣、中村誠一、安藤忠雄、鈴木京香、エルヴィン・ジョーンズ、渡辺貞夫(登場順)ほかジャズな人々

2019/日本/104分/1.85 : 1/DCP/
配給・宣伝:アップリンク
エグゼクティブプロデューサー:亀山千広

プロデューサー:宮川朋之 古郡真也

(C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ

映画『FRIDAY』

画像: 映画『FRIDAY』

80歳のマスター磯原順一とマスターを慕うミュージシャン、お客さまの交流を軸に描いた音楽ドキュメンタリー映画。横山剣、クレイジーケンバンド、翔(TCR横浜銀蝿RSR)、山崎廣明(ラッツ&スター)、ムッシュ吉﨑(クリスタルキング)、近田春夫、宇崎竜童、なかの綾、カルナバケーション、大石吾朗など、マスターを慕うミュージシャン30組以上がインタビューとライブ撮影に協力。
また、ライブとして「長者町ブルース」「雨に泣いている」「カサブランカダンディ」「WON'T BE LONG」「横浜ホンキートンク・ブルース」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」など、日本の音楽シーンを彩る名曲を含む全22曲も見どころです。マスター自ら電話でアーティストをブッキング、マスターとアーティストの信頼関係で成り立つステージ、酒と音楽を愛するライブハウス、まさに昭和のライブハウスがそこにはあります。

2020年|日本|88分|
製作総指揮:飯塚冬酒
監督:四海兄弟

製作・配給:ガチンコ・フィルム

『雪国』

画像: 『雪国』

BARは人なり、あるBAR評論家が残した格言。この言葉を体現するように、井山計一さんのカクテルを飲み、話を聞くため、全国からカクテルファンが訪れる。その姿はまさに、カクテル巡礼とも呼べる光景だ。誕生から60年を迎えるカクテル「雪国」の誕生秘話、時代を超えて愛されるカクテル、そのグラス越しに映る井山さんの半生、撮影中に最愛の妻を亡くし、別れを機に家族との絆を取り戻していく姿、激動の時代を経ても古びない「美しさ」「愛おしさ」をめぐる珠玉の物語。撮影には2年半の歳月をかけた今作は、2018年公開され2021年惜しくも95歳で亡くなった、在りし日の現役時のバーテンダーの型にはまらない人生の輝き、魅力を余すところなく描いている。

ナレーション:小林薫
監督:渡辺智史

撮影:佐藤広一|編集:渡辺智史
上映時間:87分|カラー
製作・配給:いでは堂

11/6(日)より11/11(金)シアターギルドにて開催中

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