アートと映像の領域を横断して様々なヴィデオ作品を手掛けてきた石原海監督の最新作『重力の光 : 祈りの記録篇』が、9/3(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開致します。

画像1: ©2022 Gravity and Radiance

©2022 Gravity and Radiance

本作は、NPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田知志が牧師を務める北九州市の東八幡キリスト教会に集う、様々なバック グラウンドを持つ人々が演じるキリストの受難劇と彼らの人生を織り交ぜたドキュメンタリー。
北九州に移住後、東八幡キリスト教会に通うようになった監督の石原海が、人間の「生」の姿に迫りながら、フィクションとドキュメンタリーの間でそっと光を指し示すような挑戦的な作品となりました。

「生きること」という重力から解放される瞬間を祝福するーー人間の「生」の姿に迫りながら、フィクションとドキュメンタリーの間でそっと光を指し示す。
これまで愛、ジェンダー、個人史と社会を主なテーマに映像制作をしてきた石原海のあらたなる挑戦。

監督は、ロッテルダム国際映画祭招待作品『ガーデンアパート』や英BBCテレビ放映作品『狂気の管理人』など、アートと映像の領域を横断して様々なヴィデオ作品を手がける石原海。
北九州に移住後、東八幡キリスト教会に通うようになった石原は、そこに集う人々と作品を作ることにした。フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』から影響を受け、「祈ることで一瞬だけ重力から解放されてふわりと浮かぶことができる、その瞬間を祝福するように」キリストの受難劇と彼らの人生を織り交ぜ、人間の「生」の姿に迫りながら、フィクションとドキュメンタリーの間でそっと光を指し示すような挑戦的な作品が完成した。

元極道、元ホームレス、虐待被害者、生きる意味に悩む人......困窮者支援をする北九州のキリスト教会に集う、傷ついた愛すべき「罪人」たち。彼らが演じるキリストの受難劇と、彼らの歩んできた苦難と現在の物語を交差させたドキュメンタリー。

困窮者支援を行うNPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田知志が牧師を務める福岡県北九州の東八幡キリスト教会には、様々なバックグラウンドの人々が集まっている。フィリピンで戦争を経験した人、5回の服役後極道から足を洗うも世間につまはじきにされた人、妻と子供が出ていき、自暴自棄になって多額の借金を背負った人、路上生活をしながらも食える程度の稼ぎを得ていたが、時代の流れの中でそれすらままならなくなった人、親や周りの大人たちに殺すぞと毎日言われ続けた人、生きるのが苦しく、「早くいなくなりたい」と願っていた人......本作は、教会に集う傷ついた愛すべき罪人である9人が演じるイエス・キリストの十字架と復活を描いた受難劇と、彼らが歩んできた苦難と現在の物語、礼拝の模様や支援活動、それぞれの日常を交差させたドキュメンタリー映画である。

画像2: ©2022 Gravity and Radiance

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30分のインスタレーション版が「第15回 shiseido art egg」に選出、その後72分のドキュメンタリー映画として再編集された本作は「第14回恵比寿映像祭」にて上映され高い評価を受けました。
その後、全国公開を目指して実施したクラウドファンディングで400万円を達成した話題作が、いよいよ劇場で公開となります。併せて、全国共通特別鑑賞券発売、そして石原監督の過去作をオンラインにて無料公開いたします。

【石原海監督過去作をオンラインにて無料限定上映】
本作の公開を記念し、恵比寿映像祭で上映した1作を含む3作をオンラインにて10日間ずつ無料で限定公開いたします。
8/5〜『忘却の先駆者』、8/15〜『アシッド鳩』、8/25〜『狂気の管理人』
https://www.youtube.com/channel/UC3_1D0SAt4SqsjDy98PGy4A

各界識者からのコメント

痛みと苦しみと苦痛に満ちた世界。なぜわたしたちは生まれてきてしまったのか。神はいるのか。愛とは何か。だが この作品を受け取ったいま、祈らざるを得ない。わたしの苦しみをとりのぞいてしまうのではなく、弱く愚かなわたしのまま、同じように弱く愚かな他者と共に、どうかちゃんと苦しませてください、と。
永井玲衣(哲学研究者)

世界中で『神』と祀られるようになった人々は、キリストもムハンマドも釈迦も老子も孔子も、詰まるところ同じこ としか言っていない。拙作『典座』でその存在を知り驚嘆した曹洞宗の⻘山俊董老子は、信仰とは苦しみ哀しみから 逃れるためにあるのではなく、それらを知ることでようやく信仰への“アンテナ”が立つのだと言っていた。それまで 絵空事にしか聞こえなかった言葉は輝きはじめ、重力によって今の姿を留めている私たちを照らす。私たちより先に アンテナが立ち、“道”への入り口に立った人々がここには映っている。
富田克也(映画監督/脚本家)

石原海さんは、人間がそれぞれ持つ苦しみや哀しみや弱さまでも、輝かしい光とともに軽やかにまっすぐ映すことができる人だと思います。その作品をとおして、私自身の中にあるものもまた照らされてゆき、やがて私も、私たちも、世界を少しずつでも変えていくことができるかもしれないと、信じられる気がします。
小林エリカ(作家/マンガ家)

監督:石原海
撮影監督:八木咲/撮影補助:杉野晃一/美術:中村哲太郎/美術:前田巴那子/音楽:荒井優作/録音・整音:川 上拓也/照明:島村佳孝/照明:伊地知輝/メイク:宇良あやの、竹中優蘭/衣装:塚野達大/翻訳:Daniel Gonzalez/題字:石原 邦子/コーディネート:谷瀬未紀(pikaluck)/制作:柿本絹、木村瑞生/プロデューサー:AKIRA OKUDA
出演:菊川清志、⻄原宣幸、村上かんな、下別部為治、奥田伴子、川内雅代、藤田信子、石橋福音、奥田知志
撮影協力:枝光本町商店街アイアンシアター/東八幡キリスト教会/ NPO法人抱樸/株式会社FRAGEN /桑島寿彦/つかのみき
配給:「重力の光」制作運営委員会
( 2022年/日本/72分/カラー/16:9/ステレオ)
©2022 Gravity and Radiance

■Twitter: https://twitter.com/jyuuryo9
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2022年9月3日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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