映画『ツユクサ』が4/29(金・祝)全国公開となります。

隕石がぶつかる確率は1億分の1。芙美は隕石がぶつかる出来事に遭遇した日を境に日常の中でささやかな幸せを見つけていく。歳の離れた小さな親友・航平とのたわいもない時間、そして気になる男性・篠田吾郎との運命的な出会いー。本作は芙美に起こる出来事を通して、今を生きるどの人の日常にも、奇跡があふれていると気づかせてくれる物語。

主人公の芙美を『東京オアシス』(2011)以来、約11年ぶりの主演映画で50代に入り本作が初の主演映画となる小林聡美。芙美の年の離れた小さな親友は子役の斎藤汰鷹。
芙美が運命的な出会いをする男性を松重豊、気の置けない友人たちを平岩紙、江口のりこ。さらに渋川清彦、泉谷しげる、ベンガルら日本映画を支える豪華俳優陣が顔を揃えた。メガホンは『愛を乞うひと』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の平山秀幸監督。

画像: ©2022「ツユクサ」製作委員会

©2022「ツユクサ」製作委員会 

このたび小林聡美、松重豊、斎藤汰鷹、そして平山秀幸監督登壇の完成披露プレミアイベントを実施いたしました。

以下、イベントのオフィシャルレポートとなります。

【日時】 4月18日(月)18:30イベント開始
【場所】 テアトル新宿(新宿区新宿3丁目14−20 新宿テアトルビルB1)
【登壇者】 小林聡美、斎藤汰鷹、松重豊、平山秀幸監督 *敬称略

満席の客席を見渡した小林は「今日はあいにくの雨ですが、たくさんお集まりいただいてありがとうございます。短い間ですが、楽しい時間を持てたらと思っております」と挨拶。松重も「こうやって満席のお客さまの前で舞台挨拶ができるのは感慨深いです」としみじみと続けた。
本作でラブストーリーに挑んだ平山監督は「この作品は10年くらい前から企画が浮かんでは沈んで、ということを繰り返してきました。ですから、ようやく皆さんに観ていただけるということ、非常にうれしく思います」と晴れやかな表情。さらに「10年ってやはり長いようで短くて。だからこのメンバーで撮影することができて、落ちつくところに落ちついたという気がして非常にうれしいです」と付け加えるなど、待望の映画完成に喜びをかみ締めた。

本作は挑戦となる役だったという小林は「私はこれまで、あまり恋愛がらみのシチュエーションがなかった。だからそういったシーンが台本に書かれていたので、ちょっとドキッとしましたが、でも物語の流れの中で、自然に演じられればいいなと思っていました」と撮影を振り返ると、松重も「僕はこのテアトル新宿のスクリーン上では、何度死んだか分かりませんし、何度殺したか分かりません。」と冗談めかしつつ、「そういう専門の俳優だったものですから、この年になって恋愛を担うなんて思ってなかったので。そこは挑戦だったなと思います」と感慨深く語った。
一方、ベンガルはそんな二人が演じたラブストーリーについて「僕自身は、もっといい感じの男だなと思っているんですが。僕も役者をはじめて40年近くたちますが、そういう役は来ないですね。やはり人が見る目線って違うんだなと」とうらましそうな様子。そんなベンガルの様子に松重は「さっきからベンガルさんからの、ラブシーンやりやがってみたいな目線がありますが」と苦笑い。「ただ小林さんというのは、どうしても思春期の頃にスクリーンの向こう側にいた方というイメージがあるんですよ。だから、薬師丸ひろ子さんや小林聡美さんって、僕自身が思春期に戻ってしまう。そこが冒険でもあり、照れくさくもあり。なんか新鮮な感じでしたね」と述懐。
小林も「松重さんは普段からこういう方なんで。(ラブストーリーといっても)ぶれない感じでしたね。ただ私自身、松重さんを尊敬していますから。自分が初めてのことでも、松重さんが相手なので安心感がありました」とお互いに助けられたという。

芙美の年の離れた親友を演じた斎藤は4月に中学生となったばかり。「中学に入学しました。小学校が同じ子もいるので、その子たちと仲良くしながら、新しい友だちも作れたらと思っています」と笑顔を見せた斎藤。続けて昨年の撮影を振り返った斎藤は「この映画では、夏にカツラをかぶったり、ルートビアを飲んだり。月の石を見たりと。初めての体験がたくさんありました」と述懐。
隣の小林は「目線の高さが撮影の時と全然違うし、足も25センチになったと言うし。会うたびに大きくなって、違う生き物にみたい。映画が公開される頃には身長も抜かれそう(笑)」と笑いつつ、斎藤が頼もしく挨拶する様子に目を細めた。

トーク中盤では隕石がぶつかる確率は1億分の1の確率であるという本作で描かれた「奇跡」にちなみ、「最近起きた奇跡」について質問された登壇者たち。まずは小林が「あえてベタなことを言いますと、今日ここで皆さんと会えたことが奇跡じゃないかなと思います。隕石(いんせき)がぶつかる確率よりも、日本の人口の方が多いのにこうやって出会えたのは奇跡です」と話すと会場からは大きな拍手が!きれいにまとめた小林のコメントに松重はプレッシャーを感じつつも、朝ドラをやっている時に新幹線で大阪と東京を行き来していたときの思い出を回想。「新幹線の僕の席に座っている人がいたんです。その人はすごいリーゼントで、声をかけるのは嫌だなと思ったんですが、よく見るとその方は(ANZEN漫才の)みやぞんさんだったんです。そこで席が違いますよと声をかけたら、パッと立ち上がって。お久しぶりです、会えて良かったですと言われて。みやぞんさんというの人は、初めて会った人でもお久しぶりですと言うような、そういう教育をされているのかなと思っていましたが、後から調べたところ、彼は芸人をやる前に、あるドラマのエキストラで野球部員に入っていたことがあって。僕はその野球部の監督の役だったんです!」と奇跡的なエピソードを披露。気がついたときには既に下車した後だったようだったが、「それはけっこう奇跡でしたね」と語り、会場を驚かせた。

和やかで笑いの絶えない舞台挨拶もいよいよ終盤。最後のコメントを求められた小林は「この映画は難しいことを考えずに、見終わった後に心が温かくなるような映画になっています。本当にさりげない日常の中に、そうしたしあわせが転がっているんだなということに気付くきっかけとなっていただけたら」と観客にメッセージを送った。

映画『ツユクサ』予告編

画像: 映画『ツユクサ』予告編【2022年4月29日(金・祝)】公開 youtu.be

映画『ツユクサ』予告編【2022年4月29日(金・祝)】公開

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【ストーリー】
とある小さな田舎町で暮らす芙美。気の合う職場の友人たちとほっこり時間を過ごしたり、うんと年の離れた親友の少年と遊びに出かけたり・・・。ある日、隕石に遭遇するというあり得ない出来事を経験したり。そんなふうに日々の生活を楽しく送るなかで、ときおり見え隠れする芙美の哀しみ。彼女がひとりで暮らしていることには理由があって、その理由には“ある哀しみ”があって、そして草笛をきっかけに出会った男性と恋の予感も訪れて……。

小林聡美
平岩紙 斎藤汰鷹 江口のりこ
桃月庵白酒 水間ロン 鈴木聖奈 瀧川鯉昇
渋川清彦 / 泉谷しげる / ベンガル
松重豊

監督:平山秀幸
脚本:安倍照雄
音楽:安川午朗
主題歌:中山千夏「あなたの心に」(ビクターエンタテインメント)

配給:東京テアトル
©2022「ツユクサ」製作委員会  

公式ツイッター:tsuyukusa_movie

4月29日(金・祝)全国公開!

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