(カバー画像)《バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山》フレスコ ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

このたび、京都市京セラ美術館において、古代ローマ帝国の栄光と繁栄のもとに栄えた都市・ポンペイの発掘品を紹介する「ポンペイ展」が4月21日(木)から7月3日(日)まで開催されます。

紀元後79年、イタリアのナポリ近郊のヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生し、ローマ帝国の都市・ポンペイは、火山噴出物に飲み込まれてしまいました。
埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続けられています。

本展では、ポンペイ出土の膨大な遺物を収蔵するナポリ国立考古学博物館の全面的協力のもと、壁画、彫像、工芸品の傑作から、食器、調理具といった日用品にいたる発掘品が展示され、本邦初公開の名品を含め、約120点が公開されています。
まるで2000年前のローマ帝国にタイムスリップしたかのように、古代都市の繁栄と、豊かな市民生活をうかがうことができる、またとない機会です。
是非この機会に京都市京セラ美術館にお運びください。
それでは、シネフィルでも展覧会の構成に沿って、いくつかの展示品を紹介致します。

画像: 《バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山》フレスコ ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

《バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山》フレスコ ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

第1章「ポンペイの街 ― 公共建築と宗教」

街の基盤となった公共施設やインフラに焦点を当て、古代ローマ帝国の都市・ポンペイが再現されています。
中央広場や円形闘技場、浴場、運動場といった公共施設にまつわる作品のほか、アポロやウェヌス、イシスといった古代ローマの神々も取り上げ、人々の精神的な支えとなった宗教と信仰について紹介されています。

第2章「ポンペイの社会と人々の活躍」

裕福な市民たちの暮らしぶりが紹介されています。
財力や教養を誇示しようとした家財や装飾、宴席を飾った豪華な品々から、彼らの嗜好が想像できます。また奴隷の身分から解放されて「自由人」になった人の中には、銀行業で成功した資産家もいました。このような人物にちなんだ遺物からは、出自に関係なくチャンスを与えた、古代ローマ社会の寛容な一面もうかがえます。

画像: 《黒曜石の杯》黒曜石、サンゴ、ラピスラズリ、孔雀石、金(象嵌)ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

《黒曜石の杯》黒曜石、サンゴ、ラピスラズリ、孔雀石、金(象嵌)ナポリ国立考古学博物館蔵 
Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

画像: 《エメラルドと真珠母貝のネックレス》金(鋳造、圧延、フィグリー)、真珠母貝、エメラルド ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

《エメラルドと真珠母貝のネックレス》金(鋳造、圧延、フィグリー)、真珠母貝、エメラルド ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco
Pedicini

第3章「人々の暮らし ― 食と仕事」

都市の食生活や、人々の日常生活が紹介されています。
街中にはパン屋やテイクアウト可能な料理屋が軒を連ね、ポンペイの市民は手軽に食料を手に入れることができました。また、裕福な家庭では使用人たちが台所で調理し、主人に食事を提供していました。台所用品や食材、医療用具や農具、工具などの展示を通じて、当時の人々の暮らしがご覧いただけます。

画像: 《青い水差し》ガラス ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

《青い水差し》ガラス ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

第4章「ポンペイ繁栄の歴史」

ポンペイ遺跡でも著名な3つの邸宅に注目します。ヘレニズム美術屈指のモザイク装飾に目を奪われる「ファウヌスの家」、ローマのもとでの繁栄を象徴する「竪琴奏者の家」、噴火直前に描かれたフレスコ画で知られる「悲劇詩人の家」、それぞれが栄えた時代を映し出す作品を通じて、ポンペイの繁栄の歴史をより深く知ることができるでしょう。

画像: 《猛犬注意》モザイク ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

《猛犬注意》モザイク ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

画像: 《ネコとカモ》モザイク ナポリ国立考古学博物館 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

《ネコとカモ》モザイク ナポリ国立考古学博物館 Photo©︎Luciano and Marco Pedicini

画像: 《踊るファウヌス》ブロンズ ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

《踊るファウヌス》ブロンズ ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

第5章「発掘のいま、むかし」

ポンペイ同様に噴火で埋没した周辺の遺跡も含め、18世紀からの発掘の歴史を振り返
ります。エルコラーノ、ソンマ・ヴェスヴィアーナから出土した美しい彫像や、ポンペイ「キケロ荘」の壁画を在りし日の壁画再現とともに展示。現在進行形の発掘作業や作品修復の様子も映像でご覧いただけます。

質・量ともに世界屈指。ポンペイ周辺から出土した遺物のコレクションを所蔵しているイタリア・ナポリ国立考古学博物館の協力を得て、本邦初公開を含む120点の至宝が紹介されています。同館が誇る第一級のモザイク画、フレスコ画、彫像が並ぶほか、調度品や宝飾品、仕事道具などさまざまな角度から当時の暮らしに迫る展覧会です。
ポンペイ遺跡でも著名な邸宅の一部が再現展示されています。

また、栄えた時代の異なる複数の名家から出土した作品群をハイライト展示。「葉綱と悲劇の仮面」などモザイク画の傑作や「踊るファウヌス」「竪琴を弾くアポロ」などのブロンズ像に注目です。
紀元後79年、ポンペイで何が起きたのか。充実の映像コンテンツで内容もわかりやすくご覧いただけます。
時を超え、約2000年前の古代ローマ帝国へ、ロマンあふれる旅をしてみましょう。

画像: 《葉網と悲劇の仮面》モザイク ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

《葉網と悲劇の仮面》モザイク ナポリ国立考古学博物館蔵 photo by ©︎ciefil

展覧会概要

展覧会名:ポンペイ展
会 期:2022年4月21日(木)~7月3日(日)
休 館 日 :毎週月曜日 ※5月2日(月)は開館
開館時間:10:00 ~ 18:00(入場は17:30まで)
会 場:京都市京セラ美術館
(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124)
観 覧 料 :事前予約制(日時指定)を導入しています。会場でも当日券をご購入いただけますが、混雑状況により入場をお待ちいただく場合や、当日券の販売が終了している場合があります。
観覧料 
※( )内は20名以上の団体料金
一般 2,000円 (1,800円) 高・大学生1,200円(1,000円) 小・中学生800円(600円)
※事前予約(日時指定)推奨
※障害者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名無料
(確認できるものをご持参ください。)
※障害者とその介護者1名は事前予約(日時指定)不要
公式サイト:https://pompeii2022.jp/
※チケットの販売の詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
※今後、地域の新型コロナウィルス感染状況を踏まえ、展覧会の会期・開館時間などを変更させていただく場合があります。
ご来館の際には、京都市京セラ美術館公式ウェブサイトで最新の情報をご確認ください。
お問い合わせ:京都市京セラ美術館 TEL:075-771-4334

画像: 京都市京セラ美術館 photo by ©cinefil

京都市京セラ美術館 photo by ©cinefil

「ポンペイ展」@京都市京セラ美術館 シネフィルチケットプレゼ

下記の必要事項、をご記入の上、「ポンペイ展」@京都市京セラ美術館 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に、招待券をお送り致します。
この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
*応募締め切りは2022年5月23日 月曜日 24:00
1、氏名
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、ご記入下さい(複数回答可)
8、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
9、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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