主演:松山ケンイチ(『聖の青春』)、ムロツヨシ満島ひかり吉岡秀隆による共演、『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督によるオリジナル脚本作品『川っぺりムコリッタ』が2022年全国ロードショーいたします。

画像1: © 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

 昨年9月上旬より10月上旬にかけ富山にて撮影を行った本作は、「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態でハイツムコリッタに引っ越してきた孤独な男・山田(松山ケンイチ)と、山田に対して距離感が近い隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)、夫に先立たれた大家の南(満島ひかり)、墓石の販売員の溝口(吉岡秀隆)といった様々な事情を抱えた住人たちが暮らすハイツムコリッタを舞台に、人と人のつながりにある幸せとユーモアを描く、誰かとご飯を食べたくなるハッピームービーです。
この度、第34回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」での公式上映が行われ、荻上直子監督が登壇し、観客とのQ&Aセッションを実施しました。

以下レポートとなります。

日時:11月5日(金)
会場:TOHOシネマズシャンテ
登壇:荻上直子監督

来年公開の映画『川っぺりムコリッタ』が11月5日、現在開催中の第34回東京国際映画祭で上映され、原作・脚本・監督の荻上直子監督が上映後にQ&Aセッションに応じた。

画像: 荻上直子監督 © 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

荻上直子監督
© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』で知られる荻上監督による最新作。目を引くのは『川っぺりムコリッタ』という語感のいいタイトル名。由来について「仏教の時間の単位」と明かす荻上監督は「小さい“つ”が二つ入るのも素敵だし、ジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』ではないかとお客さんが勘違いして観に来ないかなあと。それにも期待して名付けました」とユーモア交じりに命名秘話を披露していた。

ストーリー発想のきっかけは、バンド・たまの楽曲『夕暮れ時のさびしさに』にあるという。「夕暮れ時になるとずっと口ずさんでいた歌で、改めて調べたら変な不思議な歌詞だった。その歌詞を読んだときに物語が生まれた」とインスピレーション元を明かし「それもあってホームレスのおじさん役は、『夕暮れ時のさびしさに』を歌っていらっしゃった知久寿焼さんにやってもらいたかった」と知久寿焼の起用理由も楽曲きっかけだったと説明した。

主人公の山田を演じるのは、松山ケンイチ。そのキャスティングについては「脚本を書き上げた後にイタリアのウーディネ極東映画祭に行ったら、ディナーの際に目の前に座ったのが松山ケンイチさんだった。もうこの人しかいない!と。願いが叶いました」と運命的な出会いに感謝。松山にはキャラクターを理解してもらうために、若年ホームレスのドキュメンタリーや漫画喫茶に寝泊まりする若者たちの姿を追ったドキュメンタリーを見てもらったという。

山田の部屋の隣人・島田はムロツヨシが演じている。これに荻上監督は「私はあまりテレビを見ないので、ムロさんが人気者であることを知りませんでした。でもムロさんと食事に行った際に、お店の二つのテレビにムロさんが映っており、目の前には本物のムロさんがいる。トリプルムロ!と改めて人気者だと感じました」と笑わせた。

毎回のように食事シーンに注目が集まる荻上監督。「食事のシーンを多く見せようという意図はないけれど、日常を描こうとするときにゴハンを食べるという行為が出てくる。お金のない山田が最初に食べる野菜も、食べると生きるがあり、死が隣り合わせになっているようなイメージがある」と意図を説明した。

撮影は富山県でのロケを敢行。その理由については「山田がイカの塩辛工場に勤めているという設定がアイデアとして降って来て、いかの塩辛工場がある地域を調べたら、富山が上位にランクインしていた」といい「コロナ禍の撮影にも関わらず、富山の人たちは撮影隊を温かく迎え入れてくれた。それもあって精神的にも穏やかな気持ちで撮影することができました」と富山県の歓迎に感謝しきりだった。

画像2: © 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

STORY
築50年のハイツムコリッタで暮らし始めた孤独な青年・山田。
底抜けに明るい住人たちに出会い、ささやかな幸せに包まれていく。
山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。
できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南(満島ひかり)、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口(吉岡秀隆)といった、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい…。一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまい―。

松山ケンイチ
ムロツヨシ 満島ひかり
江口のりこ 黒田大輔 知久寿焼 北村光授 松島羽那
柄本 佑 田中美佐子/薬師丸ひろ子
笹野高史/緒形直人
吉岡秀隆

監督・脚本:荻上直子
音楽:パスカルズ
原作:荻上直子「川っぺりムコリッタ」(講談社)

製作:堀内大示 五老剛 多湖慎一 中西一雄 益田祐美子 亀山暢央 竹内力 五十嵐淳之 鈴木貴幸 川村岬 中西修 駒澤信雄
企画プロデュース:水上繁雄 飯田雅裕 プロデューサー:野副亮子 永井拓郎 堀慎太郎
共同プロデューサー:成瀬保則 神保友香
撮影監督:安藤広樹 照明:重黒木誠 録音:池田雅樹 美術:富田麻友美 装飾:山﨑悠里
スタイリスト:堀越絹衣 衣裳:村上利香 ヘアメイク:須田理恵 編集:普嶋信一
VFX: 古橋由衣 整音:瀬川徹夫 音響効果:大河原将 フードスタイリスト:飯島奈美
スクリプター:天池芳美 助監督:藤森圭太郎 制作担当:鳥越道昭
協賛:キタノ住建 メディアスタッフビジョン 山栄
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

製作幹事:KADOKAWA 朝日新聞社
制作プロダクション:RIKI プロジェクト
宣伝協力:シンカ
配給:KADOKAWA

『川っぺりムコリッタ』製作委員会(KADOKAWA 朝日新聞社 メ~テレ カルチュア・エンタテインメント 平成プロジェクト basil RIKIプロジェクト ムービーウォーカー Filmarks ねこじゃらし 富山テレビ放送 北日本新聞社)
©2021『川っぺりムコリッタ』製作委員会

2022年全国ロードショー

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