2021 年はフランスが誇る映画監督の巨匠ルネ・クレール没後 40 年。このメモリアルイヤーに、4K デジタル修復で美しく甦ったオールタイムベストセレクション、『巴里の屋根の下』 『ル・ミリオン』『自由を我等に』『巴里祭』『リラの門』の 5 作品がラインナップされた「ルネ・クレール レトロスペクティブ」を 10 月 15 日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開いたします。

コメントが到着。柄本佑さん(俳優)は「ルネ・クレールの描く人、町、路上、窓には多幸感 が溢れている。みんなで映画館行って、多幸感浴びちゃえば良くない?」、深田晃司さん(映画 監督)は「映画はこれほど人を幸せな気持ちにできるのかと感動し、ルネ・クレールは自分にと って永遠に特別な名前になった」、山内マリコさん(作家/『あのこは貴族』)は「今へと続く映画の 美学が、全部ここにあった!」などとコメントを寄せている。

コメント全文

高校の時母に『自由を我等に』を観てないと言ったら「はぁ?あんた馬鹿じゃないの!?」と言われてから十数年。
今ではトリコです。ルネ・クレールの描く人、町、路上、窓には多幸感が溢れている。
みんなで映画館行って、多幸感浴びちゃえば良くない?
柄本佑(俳優)

今へと続く映画の美学が、全部ここにあった!古典ってそういうことなんだ。
ご先祖さまと邂逅した気分です。
山内マリコ(作家)

二十歳に満たない頃に出会った『巴里祭』。
映画はこれほど人を幸せな気持ちにできるのかと感動し、
ルネ・クレールは自分にとって永遠に特別な名前になった。
深田晃司(映画監督)

恋人たちにハラハラ舞う花びら、窓の外で遊ぶ子供たち、酒を酌み交わす市井の人々...
辛くても、悲しくても、ルネ・クレールの映画を思い出して心が温まる、
そんな時がいつかやって来る。未来の自分のために観てほしい。
山崎まどか(コラムニスト)

木内達朗さんが描き下ろし5 作品の新ビジュアルが完成!

『半沢直樹』『下町ロケット』シリーズの書籍装画をはじめ、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポストなどのイラストレーションを手がけるなど国内外で活躍する木内達朗さんが描き下ろした、『巴里の屋根の下』から着想を得たオリジナルイラストとももに、上映される 5 作品の新ビジュアルが完成。

画像: 木内達朗さんが描き下ろし5 作品の新ビジュアルが完成!

この新たなデザインのポスターは、ポスター型のパンフレットとして劇場で販売され、裏面にはそれぞれ全作品の詳細な解説とコラムが掲載されています。全作品の解説を遠山純生さんが、更にそれぞれ『巴里の屋根の下』は鍵和田啓介さん(エディター・ ライター)、『ル・ミリオン』は山崎まどかさん(コラムニスト)、『自由を我等に』は山田参助さん(漫画家)、『巴里祭』は小川あんさん(女優)、『リラの門』は菊地成孔さん(音楽家・文筆家)がコラムを執筆、1 枚 200 円で販売される。

「ルネ・クレール レトロスペクティブ」ポスター・プログラム

仕様:A3 四つ折/価格:一枚 200 円(税込)(全作品、遠山純生さんの解説付き)
※5 枚セットで購入すると木内達朗イラストポスターをプレゼント

『巴里の屋根の下 4K デジタル・リマスター版』
 ★4K レストア版 日本劇場初公開

『巴里の屋根の下』文=鍵和田啓介

原題:Sous les toits de Paris/1930 年/93 分/
白黒・スタンダード/仏/仏語
出演:アルベール・プレジャン、ポーラ・イレリ、エドモン・グレヴィル
パリの街角で楽譜を売って生活しているアルベールは、ルーマニアからやって来た女性ポーラをスリから助ける。 アルベールはポーラに心惹かれるが、ゴロツキのフレッドからも彼女は口説かれていて...。クレール初のトーキー で、世界でもヒットした。映画史上に名高いラザール・メールソンの美術が素晴らしく、タイトルと同名の主題歌 のシャンソンも人気に。ラッセ・ハルストレム監督『ショコラ』でも楽曲が使用されている。
●1931 年キネマ旬報 外国映画ベストテン第二位

『ル・ミリオン 4K デジタル・リマスター版』
 ★4K レストア版 日本劇場初公開**

『ル・ミリオン』文=山崎まどか

原題:Le million/1931 年/83 分/白黒・スタンダード/仏/仏語
出演:アナベラ、ルネ・ルフェーブル、ルイ・アリベール、レーモン・コルディ
借金まみれの画家ミシェルとオペラ座ダンサーで婚約者のベアトリスは同じアパルトマンに住んでいる。友人のプ ロスペールが、宝くじの当選を知らせるが、宝くじは知らぬ間に別の人の手に渡っていて...。原作はブロードウェ イミュージカルやハリウッドでも映画化。ローラーコースターコメディから大団円まで様式美にこだわりぬいたク レールの大傑作!ヒロイン、アナベラを一気に世界的スターに押し上げた。
●1931 年キネマ旬報外国映画ベストテ ン第四位

『自由を我等に 4K デジタル・リマスター版』
 ★4K レストア版 日本劇場初公開

『自由を我等に』 文=山田参助

原題:À nous la liberté /1931 年/85 分/白黒・スタンダード/仏/仏語
出演:アンリ・マルシャン、レーモン・コルディ、ローラ・フランス、ポール・オリヴィエ
刑務所仲間のルイとエミールは脱獄を企むも、要領の良いルイだけが成功。ルイは露店のレコード売りから巨大な 蓄音機会社の社長にまで出世。刑期を終えたエミールは、偶然出会ったルイの工場で働くジャンヌに一目惚れ。工 場でエミールとルイは再会するが...。機械化への社会風刺がこめられ、チャップリンの『モダン・タイムス』にも影響を与えた名作。
●第一回ヴェネチア国際映画祭 最も楽しい映画賞受賞
●1931 年度アカデミー賞美術監督賞ノ ミネート
●1932 年キネマ旬報外国映画ベストテン第一位

『巴里祭 4K デジタル・リマスター版』

『巴里祭』文=小川あん

原題:Quatorze juillet/1933 年/93 分/白黒・スタンダード/フランス
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴー、レーモン・コルディ、ポーラ・イレリ
革命記念日の前日、お祭り気分のパリ。タクシー運転手のジャンは、向かいのアパルトマンに住む花売り娘のアン ナと惹かれ合っている。しかし、昔の恋人ポーラがジャンの部屋に戻ってきて、誤解をしたアンナとジャンは喧嘩 し離ればなれに...。主題歌「巴里祭」はシャンソンの代名詞的名曲。恋人たちの雨のシーンは後世の映画に影響を 与えた。〝翼をなくした天使′′と称えられたアナベラの可憐な美しさが眩しい。
●1933 年キネマ旬報外国映画ベス トテン第二位

『リラの門 4K デジタル・リマスター版』

『リラの門』文=菊地成孔

原題:Porte des lilas/1957 年/99 分/白黒・スタンダード/フランス・イタリア
出演:ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・ヴィダル、ダニー・カレル お人好しで飲んだくれのジュジュは、仕事もせずに友人の〝芸術家′′の家に入り浸っている。南仏から警官殺しで 逃げてきた色男バルビエを匿うことになるが、バルビエはジュジュが密かに思いを寄せるマリアを誘惑する...。ヒ ロイン役ダニー・カレルの小悪魔的魅力が溢れる。伝説的シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスの演奏シーン も!
●1957 年キネマ旬報外国映画ベストテン第六位

そして、5 作品セットでの購入者には、木内達朗氏のオリジナルイラストのポスターをもれなくプレゼント
裏面には、ルネ・ クレール再評価の端緒となった『明るい鏡 ルネ・クレールの逆説』(2004)の著者・武田潔さんによる<今、クレールと出会えることの歓び>と題された評論が掲載。
木内達朗さんはルネ・クレールの映画に対して、「古いもの好きな人間としては当時の風俗が興味深かったです。印象的な煙突といい、パリの屋根はそれだけで絵になります。」とコメントを寄せている。

なお『ル・ミリオン』は 1931 年 9 月 29 日に、『巴里祭』は 1933 年 4 月 20 日に、新宿武蔵野館で封切りされた作品であり、それぞれ 90 年、88 年ぶりに同劇場のスクリーンで上映されることになります。

10/15(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

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