昭和の映画絵看板の、いまや貴重な記録写真1,000 枚の中から、選りすぐりの 300 作品を掲載し、作品解説とともに総覧できる『昭和の映画絵看板 〜看板絵師たちのアートワーク〜』が、株式会社トゥーヴァージンズにより全国の書店にて発売されます。

画像: ●シェーン(1953)スバル座

●シェーン(1953)スバル座

いまや貴重な写真 1,000 枚の中から、選りすぐりの 300 作品を掲載!

映画全盛期の昭和 30 年代を中心に、かつて映画館や劇場街には巨大な「手描きの絵看板」が掲げられていました。一週間ほどで掛け替えられる絵看板は、その華やかさと儚さから「一週間の芸術」とも言われていましたが、映画があまりにも日常的であったためか、現存する記録写真は僅かしかなく貴重な資料となっています。
本書は、大阪の通称「ミナミ」と呼ばれる難波、道頓堀、千日前周辺で絵看板を手がけていた工房「不二工芸」で奇跡的に残されていた貴重なアーカイブ保存されていた 1,000 枚にものぼる記録写真から、厳選した 300 枚を全作品解説つきで掲載。
映画絵看板の写真を通して戦後の映画史を展望することができます。

昭和史と映画作品を一望できる年表、
昭和 35 年の大阪・千日前のマップなど、多彩なコンテンツが満載!

激動の時代・昭和を、映画史とともに年表化!社会情勢と映画が相互に影響を与えあっていた戦後から昭和末期の時勢が理解できるだけでなく、文化的観点からも当時の日本を一望できます。
ほかにも、かつて看板絵師として活躍していた職人へのインタビューや昭和 35 年の大阪・千日前の「タイムスリップマップ」を収録。映画が最大の娯楽であった当時の人々の生活を、多角的な視点から眺めることができます!

是枝裕和監督の映画ポスター制作でも知られる、
葛⻄ 薫氏がアートディレクションを担当!

本書のアートディレクションは、是枝裕和監督「海よりもまだ深く」の宣伝制作や「サントリーウーロン茶」などの広告制作で知られる、日本を代表するアートディレクター・葛⻄ 薫氏が担当しています。人の目を惹きつける要素をふんだんに詰め込みデザ インされた映画絵看板とは対照的に、その芸術がもっとも引き立つように、緻密に整えられたシンプルなデザインが魅力の本書。時代を超えたクリエイティブのヒントやアイデアを豊富に得られる一冊です。

《作品紹介例》

○第1章 昭和 20 年代の映画看板 1947-1954
『シンデレラ姫』『別離』『硫⻩島の砂』『若草物語』『凸凹海軍の巻』『ジャンヌ・ダーク』など

画像: ●硫⻩島の砂(1952)スバル座

●硫⻩島の砂(1952)スバル座

画像: ●紳士は金髪がお好き(1953)スバル座

●紳士は金髪がお好き(1953)スバル座

画像: ●七人の侍(1954)東宝敷島劇場

●七人の侍(1954)東宝敷島劇場

○第2章 昭和 30 年代の映画看板 1 1955-1959
『十戒』『日本誕生』『べビイドール』『標高 8125 メートル マナスルに立つ』『エデンの東』など

画像: ●ジャンケン娘(1955)新世界東方敷島

●ジャンケン娘(1955)新世界東方敷島

○第3章 昭和 30 年代の映画看板 2 1960-1964
『太陽がいっぱい』『⻄部に賭ける女』『敵は本能寺にあり』『キングコング対ゴジラ』『マイ・フェア・レディ』など

画像: ●⻄部に賭ける女(1960)東宝敷島劇場/敷島シネマ

●⻄部に賭ける女(1960)東宝敷島劇場/敷島シネマ

画像: ●キングコング対ゴジラ(1962)東宝敷島劇場/敷島シネマ

●キングコング対ゴジラ(1962)東宝敷島劇場/敷島シネマ

○第4章 昭和 40 年代の映画看板 1965-1972
『東京オリンピック』『メリー・ポピンズ』『パリは燃えているか』『ドリトル先生不思議な旅』『風と共に去りぬ』など

画像: ●東京オリンピック(1965)東宝敷島劇場/敷島シネマ

●東京オリンピック(1965)東宝敷島劇場/敷島シネマ

画像: ●アンナ・カレーニナ(1968)スバル座

●アンナ・カレーニナ(1968)スバル座

画像: 是枝裕和監督の映画ポスター制作でも知られる、 葛⻄ 薫氏がアートディレクションを担当!

○第5章 昭和 50 年以降の映画看板 1975-1987
『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』『007/ムーンレイカー』『里見八犬伝』『スター・ウォーズ』など

《書籍情報》

『昭和の映画絵看板 〜看板絵師たちのアートワーク〜』
監修:岡田秀則
企画:貴田奈津子
アートディレクター:葛⻄ 薫

《監修情報》
岡田 秀則(おかだ ひでのり)
東京大学教養学部卒業。国立映画アーカイブ主任研究員。映画のフィルム/関連マテリアルの収集・保存や、上映企画の運営など に携わり、映画展覧会のキュレーションも担当。国内外の映画史を踏まえたさまざまな論考を発表している。著書に『映画という《物体 X》』(立東舎)がある。

《企画情報》
貴田 奈津子(きだ なつこ)
主に日仏間でアーティストのエージェント業務に携わり、広告や出版の仕事が多い。訳書に『フィリップ・ワイズベッカーの郷土 玩具一二支めぐり』(⻘幻舎)、著書に『絵本のつくりかた〈2〉 ―フランスのアーティスト 10 名が語る創作のすべて』(美術出版社)などがある。

発売日:2021 年 6 月 16 日(水)
定価:本体価格2,700円(+税)
仕様:A5/並製/モノクロ320P・カラー32P ページ:352ページ
ISBN:978-4-908406-62-1

『昭和の映画絵看板 〜看板絵師たちのアートワーク〜』
 2021 年 6 月 16 日発売!

This article is a sponsored article by
''.