実に 46 年ぶりに、新宿武蔵野館を皮切り全国劇場で公開される運びとなったリチャード・フライシャー監督『マンディンゴ』の予告編が完成いたしました。また、映画評論家・山田宏一氏よりリチャード・フライシャー監督並びに本作公開にあたっての檄文が到着いたしました。

画像1: 映画史上最大の問題作、46年のときを経て、ついに復活!リチャード・フライシャー監督『マンディンゴ』予告編が完成&山田宏一氏より“檄文“到着!

19 世紀半ばのルイジアナ州を舞台に、“奴隷牧場”を経営する父子の栄光と没落を描いた壮大な歴史スペクタクル『マンディンゴ』。 原作はベストセラーになったカイル・オンストットの同名小説。監督は、『ミクロの決死圏』『銃殺魔』の鬼才 リチャード・フライ シャー監督。『製作は『道』『キングコング』で知られるイタリア人の大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス、監督は『、 音楽は『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャールという盤石の布陣で映画化され、公開されるや否や世界中でヒットを記録し た。しかしあからさまな人種差別的な設定、偏見を助長する屈辱的な内容、吐き気を催すようなおぞましい描写などから「最悪の 映画」と酷評されてしまう。その後クェンティン・タランティーノ監督が本作にインスピレーションを受けた『ジャンゴ 繋がれざ る者』を手掛けるなどして一部で話題になるものの、長らくアメリカ映画史からほぼ抹消された形になっていた。

画像2: 映画史上最大の問題作、46年のときを経て、ついに復活!リチャード・フライシャー監督『マンディンゴ』予告編が完成&山田宏一氏より“檄文“到着!

山田宏一さんコメント

リチャード・フライシャー。
どんな映画も柔軟に見事に面白く撮ってみせる、ハリウッドではプロフェッショナルとよばれた職人監督の一人だ。
SFスペクタクル映画(『海底二万哩 』『ミクロの決死圏』『ソイレント・グリーン』、ウォルト・ディズニー製作の『海底二万哩』と同じように子供向け、家族向けのファンタジー『ドリトル先生不思議な旅』などもふくめて)を撮ってよし、西部劇(『叛逆者の群れ』)を撮ってよし、 犯罪映画 (『恐怖の土曜日』『絞殺魔』)を撮ってよし、古代史劇(『バラバ』)を撮ってよし、海賊映画(『ヴァイキング』)を撮ってよし。
そして、アメリカ南部の黒人奴隷農場を描いた『マンディンゴ』——『風と共に去りぬ』の闇の裏面史を描いてアメリカ中を震撼させ、大ヒットしたものの、アメリカの恥さらしとみなされてマスコミに黙殺され、映画史から消されつつあったところを、「アメリカを知る」映画評論家・町山智浩氏によれば、「これはすげえ映画だ!」とクエンティン・タランティーノ監督の一声が刺激になって、じわじわと再評価の気運が高まったという呪われた「黒歴史」の名作。
こんなことがあっていいのか。
愛と憎しみが交錯するサスペンスにみちた力強くすさまじい、怒りのヒューマニズム映画だ。
———山田宏一(映画評論家)

映画史上最大の問題作、半世紀のときを経て、ついに復活
『マンディンゴ』予告編

画像: 映画史上最大の問題作、半世紀のときを経て、ついに復活-『マンディンゴ』予告編 youtu.be

映画史上最大の問題作、半世紀のときを経て、ついに復活-『マンディンゴ』予告編

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【STORY】
19世紀半ば、ルイジアナ州の広大な土地を所有するマクスウェルは、そこで黒人奴隷を育てて売買する“奴隷牧場” を経営していた。息子のハモンドは名家の娘、ブランチと結婚するものの彼女が処女でなかったことに怒り、黒人女エレンとの情事に溺れる。一方のブランチも屈強な黒人奴隷ミードと関係を結んで妊娠、権力者として振る舞っていた一家は破滅の道を歩む・・・。

1975年/アメリカ映画/127分
キャスト:ジェームズ・メイソン、スーザン・ジョージ、ケン・ノートン、ペリー・キング
監督:リチャード・フライシャー
製作:ディノ・デ・ラウレンティス
原作:カイル・オンストット
脚本:ノーマン・ウェクスラー
撮影:リチャード・H・クライン
音楽:モーリス・ジャール

■公式Twitter:https://twitter.com/Mandingo_movie

3/12(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

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