世界を騒然とさせている神出鬼没の謎のアーティスト、バンクシー(Banksy)の展覧会が、遂に大阪・南港に初上陸することになりました。
2018年から世界6都市を巡回し、100万人以上の人々を熱狂させた展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」が大阪南港 ATC Gallery にて、2020年10月9日(金)から2021年1月17日(日) まで 開催されています。

バンクシーは、英国を拠点に主に路上で活動する謎のグラフィティ・アーティストです。
世界各地の街の壁や橋などに描かれている彼の作品は、ステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられる風刺的なエピグラムで、ユーモアのセンスに溢れています。
一見、キャッチーでユーモラスに見えますが、その背景には鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められていて、アート・ワールドにおいてバンクシーは、社会問題に根ざした批判的な作品を手がけるアーティストとして評価されています。

日本でも多くの人に知られる、平和へのメッセージが込められた《LOVE IS IN THE AIR》や希望を願う《GIRL WITH BALLOON》、社会的弱者をドブネズミに重ねた「RAT」シリーズなどが展示されています。

コロナウイルスに世界が震撼している昨今、バンクシーは、ロンドンの地下鉄の車内の壁に「マスクをせよ、さらば与えられん」というタイトルのマスクをつけたネズミの絵を描き、人々に衝撃を与えました。
単なる落書きだろうと清掃員が消してしまったということも話題となりました。

このようにバンクシーのグラフィティ作品の大半は壁面に描かれるため、すぐに消されてしまい、現存しているものは多くありません。
そんな中、本展では、世界中に存在するバンクシーの複数の個人コレクターの協力のもと、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなど70点以上を、過去最大級の規模で大阪に集結させることを実現しました。

また、2015年に企画されたアートと風刺のテーマパーク「ディズマランド」の映像や、パレスチナに建てられたホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の再現など、迫力満点の大型3Dスクリーンやインスタレーションで、バンクシーの多彩な芸術活動に驚かされることでしょう。

本展覧会キュレーター兼、プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビア氏は、「我々が本展で目指しているのは、作品の表層を取り上げるだけでなく、その内面を知って見ていただくことです。そして、バンクシーの作品を通して日々の生活で忘れがちな『感じる』・『考える』きっかけを作る事です。」と仰っています。
皆様も「バンクシー展 天才か反逆者か」で、彼の多彩な才能をご堪能いただき、彼が伝えたかったメッセージを受け取ってください。
バンクシーは「天才」なのでしょうか?それとも「反逆者」でしょうか?
それではシネフィルでも彼の有名な作品を見ていきましょう。

画像: ガール・ウイズ・バルーン

ガール・ウイズ・バルーン

風船と少女』は2002年からバンクシーがはじめたステンシル・グラフィティ作品シリーズ。
2017年のサムスンの調査で「風船と少女」シリーズは、イギリスで最も人気のあるバンクシー作品の1つであることがわかりました。

風で飛んでいく赤いハート型の風船に向かって手を伸ばしている少女を描いたものです。
初期の作品はロンドンのウォータールー橋やロンドン周辺のさまざまな壁に描かれましたが、どれも現存していません。
バンクシーは社会支援の手助けをするため、このデザインを何度か変えてさまざまな場所で描いています。2005年にはイスラエル、2014年にはシリア、2017年のイギリスで、別バージョンが制作されました。

2018年には、ロンドン・サザビーズのオークションに出品された「風船と少女」の復元作品が、オークション中にバンクシーによって額縁にしかけられた機械によって切断されました。
バンクシーは自身がシュレッダーにかけた責任を負うことに認め、切り裂かれた作品に対して『愛はごみ箱の中に』と名前を付けたのですが、結局、サザビーズは「美術史においてライブ・オークション中に作られた初の作品だ」と話し、高額な値段が付けられました。

画像: ラブ・イズ・イン・ジ・エア

ラブ・イズ・イン・ジ・エア

本作は、建物の外壁に描かれた作品のシリーズのひとつです。
反逆者の男が投げようとしているのは、凶器の火炎瓶ではなくて、花束。
バンクシーは暴力ではなく、愛を携えた戦いを願っているのでしょう。

画像: ケイト・モス

ケイト・モス

本展は、「消費」「政治」「警察」「抗議」「戦争」など、バンクシー作品をテーマ別に分けて構成されていて、本作は、消費がテーマのエリアに展示されていますが、これはアンディ・ウォーホルの代表作《マリリン・モンロー》を引用したもので、アート・マーケットが消費至上主義であることを指摘しています。

画像: ウェルカム・トゥ・ヘル

ウェルカム・トゥ・ヘル

バンクシー作品にはストリート・アートの象徴でもあるネズミが頻繁に登場しています。
ネズミを社会的弱者に置き換え、彼らの主張を示しているようです。

世界のアートシーンに衝撃を与えるグラフィティ・アーティスト、バンクシーの作品が最大級の規模で集結しています。
是非、この機会に、バンクシーのシニカルでユーモア溢れる世界をご堪能ください。
そして、社会的風刺や、平和への願いなど、そこに込められた彼のメッセージを受け取ってください。

展覧会概要

イベント名 『バンクシー展 天才か反逆者か』
期間 2020年10月9日(金)~2021年1月17日(日)
平日10:00~17:00(10月・11月は20:00まで)
土日祝10:00~20:00
※入館は閉館の30分前まで
※12/31、1/1は休館
※クリスマスシーズンにバンクシーが発表した作品が12月1日(火)よりフォトスポットに新設されます!
※この度、多くのお客様のご要望にお応えし、11月21日(土)より、土曜・日曜・祝日限定で、午前9時から開館することが決定しましたのでお知らせします。当該チケットの発売は、11月13日(金)18:00を予定しております。

会場 大阪南港ATC Gallery(ITM棟2F)
大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10

主催 BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~大阪実行委員会
後援 FM802、FM COCOLO
企画制作 IQ ART MANAGEMENT CORP

【日時指定前売りチケット】
スマートフォンがチケットになる!販売手数料無料のお得なチケットです。
券面に記載の時間内での入場をご案内いたします。入れ替え制ではございません。
※ご来場の際は公式ホームページをご覧ください。                      料金
【日時指定チケット】
(平日)大人1800円、大専高1600円、中学生以下1200円
(土日祝)大人2000円、大専高1800円、中学生以下1400円
(平日いつでもチケット10・11月限定)
大人1800円、大専高1600円、中学生以下1200円
※その他、早割チケットなどお得なチケットのご用意あり(詳細は公式サイト参照)
連絡先 2020banksy-osaka@r-career.co.jp
※お問い合わせはメールでの回答のみとなります。

公式ホームページ https://banksyexhibition.jp

※申し訳ございませんが、今回は日時指定チケットのため、チケットプレゼントはございません。

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