毎年、新しい出会いに満ち映画の未来を照らしてきた映画祭「東京フィルメックス」。

今年は開催形式も新たにし「第21回東京フィルメックス」を10月30日(金)~11月7日(土)+11月22日(日)に開催することが決定!
本映画祭は、とことんアジアにこだわり、アジア地域を中心とした新進気鋭の監督たちの作品を集め、どこよりも早く、ここでしか観られない注目作品がラインナップされる、唯一の国際映画祭。

その独自性や刺激的な作品の数々が、毎年熱い話題を集めており、若手監督によるコンペティション部門、最先端の話題作が並ぶ特別招待作品、そして東京フィルメックス独自の企画で行われる特集上
映など、一つも見逃せない作品が今年も集結!

このたび、9月24日(木)にラインナップ発表記者会見が実施されました。

画像: 世界の”次“はどの作品?とことんアジアにこだわった独創的・刺激的な作品が集結する国際映画祭「東京フィルメックス」-コンペティション12作品が決定!FILMEX①

<「第21回東京フィルメックス」ラインアップ発表記者会見>

【日時】9月24日(木)15時~16時
【形式】オンライン会見
【登壇者】市山尚三(ディレクター)※敬称略

「第21回東京フィルメックス」ラインナップ発表記者会見は、新型ウィルス感染拡大防止の観点から、今年はオンラインで開催。冒頭、既報のとおり、今年は「第33回東京国際映画祭」(10月31日(土)~11月9日(月))とほぼ同時期に開催することを改めて紹介、「映画界の連携強化」と相乗効果も期待できることもあって、今年の開催を決定した。

画像: 市山尚三(ディレクター)

市山尚三(ディレクター)

作品ラインアップは、「東京フィルメックス・コンペティション」12作品のほか「特別招待作品」なども紹介され、コンペティション部門には、フィルメックス初となるアゼルバイジャン作品や、監督デビュー作が4作品入るなど、今年もアジアの新鋭たちが集結!

【国際審査員 <コンペティション部門>】

東京フィルメックス・コンペティションで上映される12作品を、今年の審査委員長万田邦敏をはじめ、下記の5名の方々に審査していただき、11/7(土)に各賞を発表いたします。

・最優秀作品賞  副賞として賞金100万円が監督に授与されます。
・審査員特別賞  副賞として賞金50万円が監督に授与されます。

●審査員
万田邦敏( 審査委員長/ MANDA Kunitoshi/ 日本 / 映画監督 )
クリス・フジワラ( Chris FUJIWARA / アメリカ / 映画評論家 )
坂本安美( SAKAMOTO Abi / 日本 / アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)
エリック・ニヤリ( Eric NYARI / アメリカ / プロデューサー )

学生審査員賞 審査員
常間地裕( TSUNEMACHI Yutaka / 多摩美術大学卒)監督作:『なみぎわ』『female』『ゆうなぎ』
千阪拓也( CHISAKA Takuya / 日本大学芸術学部 )監督作:『こちら放送室よりトム少佐へ』
田伏夏基( TABUSHI Natsuki / 明治大学 )第31回東京学生映画祭企画委員

<審査員長> 万田監督よりメッセージ

第21回東京フィルメックスのオープニング作品として『愛のまなざしを』が上映されることは、私のみならずキャスト・スタッフ一同、たいへん嬉しく、また名誉なことと思っています。しかも、私が審査員長を務めることにもなり、身の引き締まる思いです。2020年は、不幸にも新型コロナウィルス禍の年として記憶されることになりました。日常の風景も一変しました。おそらく、今後作られる映画に描かれる人間、社会、風景、物語、すべてが新型コロナの影響からは逃れられないのだと思います。しかし、映画はこれまでも世界規模の災禍の後に、新たなテーマ、視点、技法、描写力を手に入れ、進化してきました。今回の映画祭に集う映画たち、映画人たち、そして観客が、最初の「次なる映画」の証人になることを私たちは信じています。

【東京フィルメックス・コンペティション】

(全12作品)

コンペティションで感じる、アジアの多様な12本の新しい風
今年はフィルメックス初となるアゼルバイジャン作品など中央アジアから3作品、監督デビュー作4作品を含む11人の監督(うち3人が女性)がコンペティションに初参加!

世界的に大きな注目を集めるアジアからは、才能ある新鋭たちが次々と登場しています。そんなアジアの新進作家が2019年から2020年にかけて製作した作品の中から、12作品を上映します。また5名からなる国際審査員が、最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11/7(土)に行われる授賞式で発表します。

(日本語タイトル横の★=長編監督デビュー作)

「風が吹けば」★
Should the Wind Drop

画像: 「風が吹けば」★ Should the Wind Drop

フランス、アルメニア、ベルギー / 2020 / 100分
監督:ノラ・マルティロシャン( Nora MARTIROSYAN )

アルメニアとの国境に隣接し、アゼルバイジャンからの独立を主張するナゴルノカラバフ地区。戦争で破壊され、停戦後に再建された空港を調査するために来訪したフランス人技師が見たものは……。「カンヌ2020」に選出されたノラ・マルティロシャンの監督デビュー作。

「死ぬ間際」
In Between Dying

画像: 「死ぬ間際」 In Between Dying

アゼルバイジャン、メキシコ、アメリカ / 2020 / 88分/
監督:ヒラル・バイダロフ ( Hilal BAYDAROV )

画像: 監督:ヒラル・バイダロフ

監督:ヒラル・バイダロフ

タル・ベーラの薫陶を受けたアゼルバイジャンの新鋭ヒラル・バイダロフの長編劇映画第2作。行く先々で死の影に追われる主人公の一日の旅を荒涼たる中央アジアの風景を背景に描き、見る者に様々な謎を投げかける。ヴェネチア映画祭コンペティションで上映。

「迂闊 (うかつ)な犯罪」
Careless Crime

画像: 「迂闊 (うかつ)な犯罪」 Careless Crime

イラン / 2020 / 139分/
監督:シャーラム・モクリ( Shahram MOKRI )

画像: 監督:シャーラム・モクリ

監督:シャーラム・モクリ

1979年イスラム革命前夜、西欧文化を否定する暴徒によって多くの映画館が焼き討ちにされた。それから40年後、4人の男たちが映画館の焼き討ちを計画する……。奇抜な発想を知的な構成で映画化したモクリの監督第4作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

「イエローキャット」
Yellow Cat

画像: 「イエローキャット」 Yellow Cat

カザフスタン、フランス / 2020 / 90分/
監督:アディルハン・イェルジャノフ
(Adilkhan YELZHANOV)

監督:アディルハン・イェルジャノフ

カザフスタンの草原地帯を舞台に、裏社会から足を洗って映画館を開こうとする前科者の主人公の苦闘をコメディ・タッチで描いた作品。その多くが国際映画祭に選ばれている俊英アディルハン・イェルジャノフの最新作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

「マイルストーン」
Milestone

画像: 「マイルストーン」 Milestone

インド / 2020 / 98分/
監督:アイヴァン・アイル( Ivan AYR )

監督:アイヴァン・アイル

北インドを舞台に、激しい腰痛に苦しみながら亡くなった妻の家族への賠償金のために働くベテランのトラック運転手の苦悩を描く。デビュー作『ソニ』が高く評価されたアイヴァン・アイルの監督第2作、ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

「アスワン」★
Aswang

画像: 「アスワン」★ Aswang

フィリピン/ 2019 / 85分/
監督:アリックス・アイン・アルンパク( Alyx Ayn ARUMPAC )

画像: 監督:アリックス・アイン・アルンパク

監督:アリックス・アイン・アルンパク

麻薬患者や売人をその場で射殺する権利を警察に与えたフィリピンのドュテルテ政権。その政策の下で苦闘する人々を追ったドキュメンタリー。題名はフィリピンの民間伝承に登場する妖怪の名からとられた。アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で上映。

「無聲(むせい)」★
The Silent Forest

画像: 「無聲(むせい)」★ The Silent Forest

台湾 / 2020 / 104分/
監督:コー・チェンニエン( KO Chen-Nien )

監督:コー・チェンニエン

聾唖学校に転校してきた少年がスクールバスである“ゲーム”を目撃する。それは彼がその後目にする残酷な現実の序章に過ぎなかった……。台湾で実際に起こった事件を元にしたコー・チェンニエンの監督デビュー作。台北映画祭でオープニング作品として上映された。

「不止不休」★
The Best is Yet to Come

画像: 「不止不休」★ The Best is Yet to Come

中国 / 2020 / 115分/
監督:ワン・ジン( WANG Jing )

監督:ワン・ジン

多くの社会問題を告発した実在の新聞記者をモデルに、財力もコネもない若者が記者として成長してゆくまでを描いた作品。『罪の手ざわり』以降のジャ・ジャンクー作品を助監督として支えたワン・ジンの監督デビュー作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

「泣く子はいねぇが」
Any Crybabies Around?

画像: 「泣く子はいねぇが」 Any Crybabies Around?

日本 / 2020 / 108分/
監督:佐藤快磨( SATO Takuma )
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ

画像: 監督:佐藤快磨

監督:佐藤快磨

親、そして大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い成長する姿を描く青春グラフィティ。是枝裕和が惚れ込んだ新たな才能、佐藤快磨の劇場デビュー作。仲野太賀、吉岡里帆が出演、サン・セバスチャン国際映画祭コンペティションでワールドプレミア。

「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」
The Blue Danube/

画像: 「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」 The Blue Danube/

日本 / 2020 / 105分/
監督:池田暁( IKEDA Akira )
配給:ビターズ・エンド

画像: 監督:池田暁

監督:池田暁

川向こうの町との戦争が当たり前のこととして生活に根付いている架空の町。そんな町でも人々は小さな幸せや苦労を重ねながら生きている……。『山守クリップ工場の辺り』で鮮烈なデビューを飾った池田暁の独特なユーモアが全編に展開される長編第4作。

「由宇子の天秤」
A Balance

画像: 「由宇子の天秤」 A Balance

日本 / 2020 / 152分/
監督:春本雄二郎( HARUMOTO Yujiro )
製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会

監督:春本雄二郎

主人公は女子高生自殺事件を追うドキュメンタリー監督の由宇子。事件の真相に迫りつつある由布子は、学習塾を経営する父から衝撃的な事実を知らされる……。デビュー作『かぞくへ』に続く春本雄二郎の監督第2作。瀧内公美、光石研、河合優実、梅田誠弘が出演。

「オキナワサントス」
OKINAWA SANTOS /

画像: 「オキナワサントス」 OKINAWA SANTOS /

日本 / 2020 / 90分/
監督:松林要樹( MATSUBAYASHI Yoju )

配給:東風

『祭の馬』の松林要樹の待望の新作ドキュメンタリー。第二次大戦中、ブラジルのサントスで起こった日系移民強制移住事件。その6割が沖縄からの移民であったという事実に注目した松林は、多くの人々の証言から沖縄とブラジルの間の埋もれた史実を明らかにする。

第21回 東京フィルメックス

TOKYO FILMeX 2020

期間 :2020年10月30日(金) ~11月7日(土) 
(全9日間)+11月22日(日)

会場 :
TOHOシネマズ シャンテ 10/30(金)〜11/5(木)
ヒューマントラストシネマ有楽町10/30(金)〜11/5(木) *レイトショー
有楽町朝日ホール 10/30(金)、10/31(土)、11/6(金)、11/7(土)+11/22(日)
アンスティチュ・フランセ東京 11/5(木)、11/6(金)
アテネ・フランセ文化センター 11/6(金)

併催事業:人材育成ワークショップ<Talents Tokyo 2020>

11/2(月)〜11/7(土) オンライン

作品数 :
東京フィルメックス・コンペティション  12作品
特別招待作品 14作品
特集上映 エリア・スレイマン 3作品
全 29作品 ※予定 (9/23現在)

主催:認定NPO法人東京フィルメックス

共催:朝日新聞社、東京国際映画祭(UNIJAPAN)、(特集上映)在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、(特別上映)アテネ・フランセ文化センター

助成:芸術文化振興基金
補助:JKA競輪公益資金
特別協賛:シマフィルム、コネクションズ

協賛:国連広報センター、still by hand、KODAK、関東製畳
特別協力:ゲーテ・インスティトゥート東京、NPOサポートセンター
後援:千代田区(申請中)
協力:アテネ・フランセ文化センター、インターソース、TOHOシネマズ、東京テアトル、東京学生映画祭

【共催企画Talents Tokyo 2020】
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、タレンツ・トーキョー実行委員会(東京フィルメックス)

助成:国際交流基金アジアセンター、
提携:ベルリナーレ・タレンツ(ベルリン国際映画祭)
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京

詳細は下記より

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