「なら国際映画祭2020」特別招待作品として、世界初上映となる加藤雅也主演、上本聡監督による短編ハードボイルド映画『決着』。

主人公を演じる加藤雅也をはじめ、ベテランの秋本奈緒美、冨手麻妙(『全裸監督』『娼年』)、上西雄大(『ひとくず』)、カトウシンスケ(『最初の晩餐』『ケンとカズ』)、そして日本人として初めてフィリピンの巨匠、ブリランテ・メンドーサ監督の作品で主演を務める尚玄(『義足のボクサー』『ファンシー』)ほか、多彩なキャストが出演しています。

静かな町で暮らす一匹狼の殺し屋が、ある陰謀の証拠を手にしたことで身に危険が迫る、というストーリー展開の本作。このほど予告編が初公開されました。

短編映画『決着』予告編

画像: 短編映画『決着』予告編 youtu.be

短編映画『決着』予告編

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映画評論家、山田宏一氏が絶賛コメント!
主要キャストと監督からは本作への思いを語ったコメントが到着!

1960年代にパリに在住、フランスの映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」同人をつとめジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらと親交を結び、ヌーヴェルヴァーグ、トリュフォーに関する書籍を多数執筆。そしてフィルム・ノワールについての名著「美女と犯罪」の著者である映画評論家、山田宏一氏が作品を絶賛するコメントを発表してくれました。

殺し屋はすばらしいし、撮影も背景もすばらしいし、何よりも演出の簡潔なスピード感に圧倒されました。
ーー山田宏一

●『決着』キャスト・監督のコメント

加藤雅也(主人公「私」役)
「和製ハードボイルドは古都から始まる」
監督からオファーを頂いた時、ハードボイルド作品を日本で撮影することはハードルが高いのではないかと思いました。
しかし、奈良の古い街並みは、夜になるとパリの裏道のような空気感が漂い、撮影が進むにつれて、「和製ハードボイルドが誕生する」と確信に変わりました。
その狙いは成功し、見応えがある作品に仕上がりました。

冨手麻妙(バーの女の子役)
美しい街並みと恐怖のコントラストが、短編とは思えない構成に仕上がっています。
ハードボイルドな加藤雅也さんは必見です!!
このご時世ですが、ぜひ大きなスクリーンで見てほしい作品です。

上西雄大(「私」の親友・黒木役)
俳優の人生には、良き作品と出会える事が最も意味のあるものだといつも感じます。
この作品に出演出来た事はまさに俳優として生きる、僕のかけがえのない喜びであります。
丁寧にワンカット毎に役者を生かす上本監督の演出に、本作品の撮影の中で感銘致しました。
また、かねてより憧れておりました根岸憲一さんの撮影にも本当に感動しました。
本作品が多くの方々にご覧頂ける事に、今大きな喜びを感じております。

尚玄(バーのマスター役)
以前から上本監督のノワールに対する熱い想いをお聴きしていたので、監督のこだわりの詰まった意欲作に参加することができてとても光栄です。
ぜひこれからもハードボイルドな作品を撮り続けて、ブームの再来を起こして欲しいです。

カトウシンスケ(取引相手の男役)
撮影を終え、帰り道。0時をまわった高速道路は工事中で山道を迂回しました。
再び高速道路に戻る途中、2匹の鹿がこちらをじっと見つめ、見送ってくれました。
ああ、東京に戻るんだ。まだ頑張るんだ。
それまで運転を任せてしばし眠ろうか。僕にとってはそんな『決着』でした。

秋本奈緒美(公安の女役)
青白い炎の様な、硬く冷たく静かに燃える映画です。
古都奈良は何処か異世界で、この物語を形作っています。
その中で存在しながら、自分の生きる意味を探し続けました。
まだきっと序章に過ぎないのでしょう。それぞれの人生をもっと知りたくなりました。
みなさま是非、お楽しみくださいませ。

上本 聡(監督・脚本・編集)
10代の頃から、ジャン=ピエール・メルヴィル、ジャック・ベッケル、そしてジョゼ・ジョヴァンニなどの名匠たちによる、フランスの暗黒街を描いた映画を数多く観てきました。
人生の無常と虚しさを知りながらも自らの命を燃焼させようとする、それらの作品の登場人物たちに、限りない憧憬と共感を覚えながら「いつかこういう作品を自分で創りたい」と思い続けてきました。
今回、素晴らしいキャストとスタッフの皆さんが熱い思いで力を貸してくださったおかげで、この作品を完成させることができました。
是非この機会に、一人でも多くの方にこの作品を観ていただけたら嬉しいです。

●ストーリー
時の流れが止まったような静かな町で暮らす一匹狼の殺し屋「私」は、自ら課したルールに従って、世間から隠れるように生きて来た。だがそんなある日、標的の人物を殺して手に入れた封筒を依頼主に受け渡そうとしたところ、突然命を狙われる。
その封筒には「私」にとっては巨大すぎる陰謀の証拠が入っていた…。

『決着』 英語タイトル:『The payoff』

2020年製作/製作国・日本/26分/カラー/5.1ch

出演:加藤雅也、冨手麻妙、上西雄大、柴田明良、尚玄、カトウシンスケ、秋本奈緒美

監督・脚本・編集:上本聡 
プロデューサー:上本聡、座間淳平 
アソシエイト・プロデューサー:山崎正春、夏原健、藤田佳予子 
撮影:根岸憲一 照明:本間光平 録音・音響効果:吉方淳二 
助監督:鹿川裕史 特殊造形:土肥良成 特殊効果:大宮敏明 
VFXスーパーバイザー: 渡辺輝重
協賛:株式会社10ants 

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